ハライチ岩井も真っ青…『ONE PIECE』最新話で“フィリピンのルフィ”報道を風刺

ハライチ岩井も真っ青…『ONE PIECE』最新話で“フィリピンのルフィ”報道を風刺

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

関東圏を中心として、各地で相次ぐ広域連続強盗事件。そこで「ルフィ」を名乗る指示役が事件に関与していたとして、連日にわたりメディアを騒がせている。

「ルフィ」の名前ばかりが一人歩きする中、本家『ONE PIECE』の最新話では、そんな状況へのアンサーともとれる展開が描かれたようだ…。

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尾田栄一郎による皮肉が炸裂!?

読者をざわつかせているのは、2月13日に発売された『週刊少年ジャンプ』11号の内容だ。そこには「ONE PIECE」の最新話にあたる第1074話『マークIII』が掲載されている。

現在、“本物のルフィ”は未来島エッグヘッドで冒険を繰り広げている最中。Dr.ベガパンクをめぐる政府の暗殺計画が発覚し、人助けを行おうとしていた。

そして世界を揺るがす大事件の情報は、大手新聞「世界経済新聞社」の社長であり、「新聞王(ビッグ・ニュース)」の異名を持つジャーナリスト・モルガンズのもとにも届いたようだ。

彼は「麦わらの一味」を悪者に仕立て上げるフェイクニュースをでっち上げることに決め、「ウソか本当かじゃねェ!!! 新聞はエンターテイメントだ!!!」と言い放つのだった…。

世論の扇動を目的としたメディアによって、ルフィが大悪人に仕立て上げられそうな展開。奇しくも現実に起きている事態とそっくりと言えるだろう。

これを作者・尾田栄一郎による風刺と捉える人も多く、《マスコミが散々ルフィの名前をふざけて使っている中で最新話がこれとは…》《さすがワンピース 世間を風刺してる》《ビビが「ルフィがそんなことする訳ない」って言ってるの、ニュース報道に対する作者の本心だよね…》《ラストのセリフ皮肉効いてるな~!》と称賛の声が上がっている。

どこまでも過熱する「ルフィ」イジリ

世間を騒がせている連続強盗事件の指示役については、すでに本名が明らかとなっている。しかしなぜか報道ではいまだに、「ルフィ」という名称が使われることが多い。「ONE PIECE」の知名度を利用しようとしているのは確かだろう。

2月7日にも、バラエティー番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)が、事件に関わった幹部たちが逮捕されたことを「速報“ルフィ”逮捕」というテロップ付きで報道。さらにお笑いコンビ『ハライチ』の岩井勇気が「ルフィ、逮捕されました!」と不謹慎なノリを見せ、大炎上に発展してしまった。

なお、「ONE PIECE」が風評被害に晒されたのは今回が初めてではない。2021年には、青森で約320万円相当のナマコが密漁される事件が勃発。

そこで「ゴーイングメリー号」というボートが犯行に使用されたことが報じられ、《リアル海賊じゃん》《これがひとつなぎの大秘宝…》などとイジられていた。

わざわざ名前を出す必要がない事件ばかりなので、尾田がメディアの姿勢にウンザリしていたとしてもおかしくはないかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

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