映画『呪術廻戦』は『シン・エヴァ』越え確実!? 興収100億円に向けて急発進

映画『呪術廻戦』は『シン・エヴァ』越え確実!? 興収100億円に向けて急発進

『呪術廻戦』18巻(芥見下々/集英社)

『週刊少年ジャンプ』の人気コミックを原作としたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』が、2021年12月24日に公開された。わずか11日間で約58億7306万円の興行収入を叩き出し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで大ヒットを記録している。

「呪術廻戦」は、“呪い”をめぐる呪術師たちの戦いを描いたダークファンタジー。劇場版のストーリーは、本編から約1年前の出来事を取り上げた前日譚だ。

主人公の乙骨憂太は、最愛の幼なじみ・祈本里香を幼い頃に失ってしまった少年。強力な怨霊となった里香に取り憑かれ、絶望の淵に立っていたところ、五条悟の計らいによって「呪術高専」に入学することに。そして呪術師として成長する日々の中、最悪の呪詛師・夏油傑が立ちはだかる──。

もともとTVアニメがヒットしていたこともあり、劇場版は初日から売り上げが絶好調。はやくも2022年を代表するヒット作になる可能性が芽生えている。なぜなら、現在のペースは大ヒットアニメ『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の記録すら凌駕しているからだ。

シン・エヴァ越え確実? 興収トップの可能性…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の興行収入は、およそ102億円。2021年の映画売り上げランキングでは、第2位の『名探偵コナン 緋色の弾丸』に大差をつけてトップに輝いていた。

しかし現在、「劇場版 呪術廻戦 0」はそれを上回るペースで売り上げを伸ばしている状態。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は公開から14日間の時点で49億円だったが、すでに10億円近い差がついている。このままいけば、最終的な成績にも期待できそうだ。

ちなみに配給元である『東宝』が初日舞台あいさつで報告した内容によると、今後の映画の座席予約状況から「興収100億円突破は確実」とのこと。2020年および2021年は、100億を超える作品は1本だけだったため、今年1位の映画となる可能性はかなり高い。

「ジャンプ」のアニメ映画では、2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が国内史上初の400億円を突破し、日本における興行収入の記録を塗り替えたことが記憶に新しい。「劇場版 呪術廻戦 0」も負けず劣らず、記録を伸ばしてくれることに期待したい。

文=野木
写真=まいじつエンタ