昨年のクリスマスイブに勃発した「冷めたチキン騒動」によって、ネット上をざわつかせていた『ホロライブ』所属のVTuber・兎田ぺこら。周囲から“ファン離れ”を懸念される中、1月12日の誕生日をきっかけとして華々しい復活を遂げたようだ。
クリスマスイブの騒動を振り返っておくと、兎田ぺこらはこの日の生配信を告知なしで休み、事実上ドタキャンのような印象を与えていた。彼女と聖夜を過ごすつもりだったファンたちが、悲しみに包まれたことは言うまでもない。
そして一緒に食べる予定だったチキンを持て余した人からは、《チキン冷めちゃった…》という名文が誕生。たちまちネットミームとして拡散されていった。
さらに悪いことは続くもの。最近のYouTube界隈では、生配信の同時視聴者数が低めに表示される現象が多発しており、兎田ぺこらの生配信もその対象となっていた。数字減少を同時期の「冷めたチキン騒動」と結びつけて語る人も多く、《チキン冷えてて草》などと煽られてしまったのだ。
バグの修正でチキンがホカホカに?
つまりは騒動によってファンが離れていったと見られていた兎田ぺこらだが、その後大きな異変が。1月11日から1月12日にかけて、自身の誕生日に向けたカウントダウン配信を行ったのだが、その同時視聴者数は約3万7000人を記録した。
この時点で並みの配信者では到達できない数字だが、誕生日当日に行われた生誕祭ライブはさらにすごい。そこで表示されていたのは、約13万6000人というとんでもない数字。つまり「冷めたチキン騒動」によって離れた層が仮にいたとしても、決して致命傷ではなかったのだろう。
兎田ぺこらの復活劇に、ネット上では《チキンアツアツで草》《よかった。冷めたチキンなんてなかったんだね》《チキンあったまってきたな》《なんだバグで同接下がってただけか》《ぺこら最強! ぺこら最強!》と歓喜の声が上がっている。
ちなみに一連の騒動には、YouTubeのシステムが大きく関係している模様。兎田ぺこらに限らず、他の実況者の同時視聴者数も1月11日~1月12日頃に突如復活していた。すなわち視聴者数の表示に一時的なバグが生じており、それがこのタイミングで修正されたのかもしれない。
とはいえ本当にバグだったのか、詳細は分かっていない状態。「冷めたチキン騒動」がファンの心に与えた影響も、まだハッキリとはしていない。それらの答えは、今後の配信によって明らかとなっていくのではないだろうか。
文=大上賢一
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