現在、リズムゲームとしてはトップクラスの人気を誇る『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(プロセカ)。しかしつい先日、“音ゲー”の曲が実装されたことをきっかけとして、ボカロファンたちが大荒れしているようだ。
騒動の火種となったのは、1月8日~1月10日にかけて実施された「ゲキ! チュウマイ 楽曲追加キャンペーン」。アーケード音楽ゲームの人気曲が、「プロセカ」へと移植されることとなった。ラインナップは、cosMo@暴走Pの「エンドマークに希望と涙を添えて」、sasakure.UKの「the EmpErroR」、黒魔の「Don’t Fight The Music」の3曲だ。
🎶ゲキ!チュウマイ
楽曲追加キャンペーン✨本日15:00より「Don't Fight The Music」を追加🎤
楽曲は、音楽ショップでミュージックカードと交換することができます🌈#初音ミク #プロセカ pic.twitter.com/sGyMpkX6MW
— プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク【プロセカ】 (@pj_sekai) January 10, 2022
プレイできる楽曲の範囲が広がるのは朗報にも見えるのだが、一部のプレイヤーたちは猛反発。SNS上では《プロセカにボカロじゃない曲を追加しないでほしい》《プロセカに音ゲー曲入れるの何。気持ち悪い。うちボカロにしか興味ないからこそプロセカやってるんだけど邪魔しないでくれる?》《ボカロじゃない3曲のせいでプロセカ嫌いになりつつある》《スーパーの野菜コーナーで流れてそうなつまんねー曲押し付けてくンじゃねえよ!》といった声が上がっていた。
なぜ批判が起きてしまったのか?
「プロセカ」はボーカロイド・初音ミクを中心としたメディアミックスプロジェクト。ゲーム内で採用される楽曲はボカロ曲が中心となっており、多数のボカロPがクリエイターとして参加している。つまりは「ボカロ」ありきのプロジェクトと言ってもいいだろう。
今回追加された楽曲の作曲者は、いずれも有名なボカロPであり、決して畑違いの人間が作った曲ではない。ただ、歌唱パートのないインスト曲だったため、一部のファンにとっては“異物”と感じられたのかもしれない。
また、「プロセカ」は魅力的なキャラクターたちによる「ユニット」も大きな魅力。それぞれのユニットが背負う文脈や物語性と絡み合い、楽曲の魅力が引き立てられている印象だ。そうした相乗効果が生まれない曲だったことも、不評の理由だと考えられる。
実際にユーザーの間では、《つまんないし歌詞もないからボカロも他のユニットメンバーも何も関係ないやん…》《これじゃその辺の音ゲーマー御用達スマホ音ゲーと変わらないじゃん》といった意見も上がっていた。
おそらく「プロセカ」ファンは、ボーカロイドを中心とした世界観を大切にしている人々ばかり。今回の炎上を踏まえて、運営サイドはどのように方向性を見直すのだろうか。
文=「まいじつエンタ」編集部
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