新興のネットカルチャーとして、確固たる地位を築きつつあるVTuber。しかし今でもきな臭い騒動がなくなったワケではないようだ。1月10日には『のりプロ』所属の人気VTuber・夢乃リリスが契約解除される騒動が起こり、《闇が深すぎる》と話題を呼んでいる。
「のりプロ」は漫画家・佃煮のりおがプロデュースするVTuber事務所。夢乃リリスは同事務所の2期生としてデビューし、旺盛な活躍を続けていた。過激な発言を連発する「サキュバスJK」だったものの、周囲からは“そういうキャラ”として愛されていた印象だ。
しかし昨年12月から、体調不良を理由に活動を休止。それに続いて今回、「のりプロ」公式ツイッターアカウントで契約解除が告知されることとなった。
のりプロ所属「夢乃リリス」契約解除のお知らせhttps://t.co/okV1vfbny9#のりプロ pic.twitter.com/yPGLhNLVKk
— のりプロ公式🌞 (@noriopro) January 10, 2022
そのお知らせによると、夢乃リリスには「法律に抵触する疑いのある行為」「重大な契約違反行為」「虚偽の申告」「秘密保持契約に違反する行為」が認められたそう。事務所サイドと弁護士を交えた協議を行っていたが、最終的には「マネジメントを継続することが困難」と判断されたという。
実際に何を起きたのかは不明だが、ただならぬトラブルがあったことは窺える。ネット上でも《法律に触れる行為って一体何があったんだ》《弁護士も交えてって相当やろ》《マジで何をしたの…お知らせの文言があんまりにも不穏すぎて怖いんだけど…》と驚きの声が広がっていた。
相次ぐVTuberたちの契約違反
過去にも、今回のようなVTuber本人のやらかしによる契約解除のケースは少なくない。たとえば2020年8月には、『ホロライブ』5期生の魔乃アロエがデビュー直後に“情報漏えい”で炎上。謹慎処分になった後、そのまま卒業という形をとることになった。
同じく「ホロライブ」でいえば、初期にデビューした1期生・人見クリスもわずかな活動期間で卒業。こちらの騒動は闇が深すぎるため、現在ではほぼタブー扱いされている。
また、昨年2月には人気ボカロPのGYARI氏が立ち上げたVTuberプロジェクト『VOMS(ボムズ)』にてトラブルが発生。所属メンバーの磁富モノエに契約違反があったことが明かされ、突如として活動停止することになった。
そのほか、古株のVTuberグループ『有閑喫茶あにまーれ』では、新人がデビュー取りやめになるという珍事件も。理由としては「当人と運営の取り交わしに虚偽が発覚した」とのことだが、詳細は明らかとなっていない。
皆さま、大変申し訳ございません。
桃乃ゆらりにつきまして、
デビューを取りやめさせていただくことをお知らせいたします。理由としましては、当人と運営の取り交わしに虚偽が発覚したためでございます。これ以上のご説明はプライバシーの観点から差し控えさせていただくことをお許しください。
— あにまーれ公式🍩黒猫ななし (@AniMare_cafe) April 23, 2020
今ではVTuberは星の数ほど増えているため、問題を起こす人材が混ざってくるのも仕方ないのかもしれない。とはいえ、あまりにも騒動が目立つような気もしてしまうが…。業界のさらなる健全化に期待したい。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
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