『PUBG』や『Apex Legends』などで活躍してきた人気ストリーマーの“スタヌ”ことStylishnoob氏の配信で、とあるアクシデントが勃発。企業から受けていた案件内容の一部を晒してしまい、ネット上で大きな波紋を呼んでいる。
その事故は、Stylishnoob氏がTwitchにて配信を行っていた際に起きた。通話アプリ『Discord』の画面を映した際、そのチャット欄に『レインボーシックス エクストラクション』の案件内容が記されていたのだ。
同作は1月20日に発売される予定の新作FPSゲーム。どうやらStylishnoob氏は、その宣伝を兼ねた実況プレイの案件を引き受けていたらしい。もちろん、ストリーマーが新作ゲームの案件を行うのは珍しいことではない。そもそも案件だと分かるように配信を行うので、本来なら後ろ暗いことは何もなかっただろう。
しかし今回は、普通なら公開されない案件の“報酬額”が記されていたため、野次馬たちの注目を集めることに。300万円という大きな額が記されていたのも、火に油を注いだ形だ。
報酬額をめぐって激しい議論が勃発
情報の一部しか流出していないため、詳細な内容は分からないが、ネット上では300万という数字に衝撃を受ける人が続出。ゲーム実況の対価としては高すぎるという意見もあり、《働くのが馬鹿らしくなる》《お金って何なのか考えてしまうわ》《4時間で300万稼ぐとか嫉妬しかない》《今から新卒で1年働くの、スタヌ4時間か~》《案件で300万かよ。配信者に投げ銭してる奴ってやっぱ馬鹿だよな》などと嫉妬まじりの声が上がっている。
とはいえ、Stylishnoob氏は業界でトップクラスの存在感を誇るストリーマーだ。Twitch のフォロワー数は約73万、ツイッターでも約44万人のフォロワーを擁している。その影響力を考えれば、決して高い値段ではないだろう。
実際にゲーム実況界隈では、《スタヌにゲームやって紹介してもらうなら300万でも安いと思うな》《これくらい名前売れてりゃそんなもんじゃねぇの。そもそも狭き門だし不安定な仕事なんだから》《ストリーマーのトップオブトップなんだから案件1個で300万貰っててもなんも違和感ない》と、むしろ納得するような声が目立っていた。
そもそも、ネットユーザーたちはなぜか配信業の世界を見くびっている印象だが、それ自体が一種の誤りに過ぎない。むしろ他の業種よりも才能と努力によって差がつく世界であり、“真面目に働く”ことよりもよっぽど厳しい環境なのではないだろうか。
今回のアクシデントは、ある意味では職業差別を解消するきっかけになるかもしれない。
文=大上賢一
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