時代の先をゆくあまり、ゲームユーザーたちが置き去りにされている最新ハード『PlayStation 5』(PS5)。1月11日には公式サイト上でとあるランキング結果が発表されたのだが、そのラインナップにツッコミの声が殺到している。
注目を浴びているのは、『PlayStation』における2021年12月のダウンロードランキング。「PS5」のランキングを見てみると、1位には2018年にリリースされた人狼系ゲーム『Among Us』が輝いていた。
【#PSStore】2021年12月のダウンロードランキング!
PS5™、PS4®ともに『Among Us』が第1位! 基本プレイ無料では『フォートナイト』が第1位になりました。
米国/カナダのランキングもあわせて掲載!詳しくはこちら⇒ https://t.co/aA7vmscSzQ pic.twitter.com/zhcd9CPCeP
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) January 11, 2022
「Among Us」は「PS5」だけでなく、マルチプラットフォームに対応した作品。むしろ、もともとは2018年にスマートフォンやPC向けに発売され、人気を博した結果、2020年にニンテンドースイッチ版がリリースされることに。そんな流れを経て、昨年12月にようやくPS5でもプレイできるようになったワケだ。
そのためネット上では、《PS5でやることがアモンガスってマジ?》《これもうPS5ユーザーをバカにしてるだろ》《ファミコンでも動きそうなやつで草》《PS5買ってやるゲームがこれかよ》《今更感すごいアモアスが1位ってどれだけ売れてないんだよ》《PS5である必要がないのホンマに草》《まぁPS5もPS4も買わせてくれないから関係ないか…》といった声が続出している。
たしかに最新ハード向けのソフトではなく、スマートフォンでも遊べるゲームが1位というのはちょっと残念。そのほかにもランキングではPC版の人気が高い『Dead by Daylight』が4位にランクインしているなど、ツッコミどころがいくつも存在した。
「PS5」でしか味わえない“新体験”は存在するのか
ちなみに年末年始のソフト売り上げにおいても、「PS5」は苦戦を強いられていた模様。ゲーム情報サイト『ファミ通.com』が発表した「ゲームソフト販売本数ランキング」では、12月27日~1月2日付けでも、1月3日~1月9日付けでも、「ニンテンドースイッチ」のソフトが30位までを独占していた。
こうした惨状を招いた原因としては、そもそも「PS5」のスペックをフル活用できるようなソフトがほとんど存在していないことが大きい。手軽にゲームを楽しみたい人は「ニンテンドースイッチ」、コアなゲーマーはスペックを自由に調整できるゲーミングPCを選んでおり、あえて「PS5」を選ぶ必要がないのだろう。
もちろん、キラータイトルの登場を待ちわびている「PS5」ユーザーも多く、SNS上では《PS5買ってしばらく経つけどそもそも専用ソフト少ない》《買って半年ぐらい経つけど、PS5のディスクをまだ持ってない》《完全に原神専用マシーンと化してる》といった不満の声が上がっている。
いつか「PS5」がその真価を発揮できる日は来るのだろうか…。
文=城門まもる
【画像】
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