『週刊少年サンデー』が分厚くなった! 前年比100ページ増の大ボリュームに困惑の声

『週刊少年サンデー』が分厚くなった! 前年比100ページ増の大ボリュームに困惑の声

『週刊少年サンデー』が分厚くなった! 前年比100ページ増の大ボリュームに困惑の声 (C)PIXTA

3大週刊少年誌の一角として、人気を集める『週刊少年サンデー』。去年までは他誌と比べてページ数が少ないことでお馴染みだったが、ここ最近異変が生じつつあるようだ。

たとえば1月26日に発売された「サンデー」2022年9号は、大きな話題を呼ぶことに。同号では高橋留美子の最新作『MAO』が表紙と巻頭カラーとなっており、紙面にもスペシャル企画が目白押し。「高橋留美子×椎名高志 豪華対談!!」「高橋留美子作品 衝撃のピンナップ!?」などが収録されている。

また、「犬夜叉」のその後を描いたオリジナルアニメ『半妖の夜叉姫』のコミカライズも出張掲載。値段は340円、ページ数は526ページとなっており、安価で読み応え抜群だ。

しかし「サンデー」の薄さに慣れていた読者からは、《今週のサンデー、いつになく分厚い。どうした》《サンデーが分厚い。嘘みたい》《どうしたサンデー君! 今週号はいつもの1.5倍くらい分厚いじゃないか!? しかも古見さんとかが休載してのこの厚さ! どうしたサンデー君!》などと困惑の声が相次いでいる。

超えられない「ジャンプ」の壁

「サンデー」はこれまで、薄くて高い少年誌と言われてきた。現に昨年2月3日に発売された号を振り返ってみると、わずか390ページだった。値段は同じ340円で、最新号と100ページ以上の差がついていることを考えれば、その印象はあながち間違いではないだろう。

しかし、2022年1号以降のページ数はかなり増えており、400ページを切ったことは一度もない。それどころか、『週刊少年マガジン』のページ数を超えたこともあるほどだ。雑誌の値段も「マガジン」が300円から320円に若干値上しているため、「サンデー」にはお得感すら感じられる。

だが、多少分厚くなったところで、少年誌の王者である『週刊少年ジャンプ』は超えられない模様。「ジャンプ」の値段は290円と3誌の中で一番安価でありながら、ボリュームは圧倒的。2022年1号から450ページ以下になることはなく、安定した分厚さを誇っていた。

ここで実際に、最新号の分厚さを見比べてみよう。「ジャンプ」8号、「サンデー」9号、「マガジン」9号を並べてみると、“大ボリューム”であるはずの「サンデー」と平常運転の「ジャンプ」が競り合っている。

どうした『サンデー』!? 前年比100ページ増の大ボリュームに困惑の声が続出

写真=まいじつエンタ

また、2022年1号~最新号まで比べてみても、その差は歴然。発売日の関係上、「サンデー」「マガジン」が9冊、「ジャンプ」は8冊というハンデキャップがありながら、「ジャンプ」は他誌とほぼ同等の厚さを誇っていた。

どうした『サンデー』!? 前年比100ページ増の大ボリュームに困惑の声が続出

写真=まいじつエンタ

必ずしも厚ければいいものではないが、やはり読者にとってコスパは重要な観点。今後「サンデー」の悪いイメージが払拭されることに期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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