マガジン『東リベ』が絶賛迷走中? 芯のないキャラたちに呆れ声「毎週イラつく」

マガジン『東リベ』が絶賛迷走中? 芯のないキャラたちに呆れ声「毎週イラつく」

『東京卍リベンジャーズ』25巻(和久井健/講談社)

アニメ第2期の制作も決まり、大きな盛り上がりを見せている大人気コンテンツ『東京卍リベンジャーズ』。しかし『週刊少年マガジン』で連載中の原作では、読者を完全に置いてきぼりにした展開が続いているようだ。

※『東京卍リベンジャーズ』最新話までの内容に触れています

自分のチームに三ツ谷隆を勧誘する花垣武道(タケミチ)。しかし、三ツ谷は龍宮寺堅(ドラケン)が死亡して以来、何かに取り憑かれたかのように「日本服飾文化新人賞」用の服を作成していた。その様子を見たタケミチは、三ツ谷の“デザイナーになる”という夢を邪魔しないために身を引く。

しかしその後、1月26日発売の『週刊少年マガジン』9号に掲載された第239話『Steel the show』では意外な展開が。「日本服飾文化新人賞」でグランプリに輝いた三ツ谷が、賞を辞退してしまうのだ。雑誌のアオリでは、「仲間との絆が最高のトロフィー!」と書かれている。

事実上タケミチの勧誘により、三ツ谷がデザイナーになる道が閉ざされたことは明らかだろう。読者からは《無償で手伝った面々が気の毒すぎて泣いた》《三ツ谷いかんやろ…それなら最初から参加すんな》《東リベ本誌毎週イラつく感じだな》《特に賞を辞退する意味はないなこれ》《なんか社会的に成功した人間がタケミチのせいでどんどん外れていってる気がして釈然としねぇ》といった声が飛び交っていた。

タケミチが新チームを作るのは逆効果?

なんとなくいい雰囲気として描かれているが、タケミチがマイキーを見捨てないと決意してから、未来で幸せだった人々が軒並み不幸になっているようにも見える。また、ここ最近の『東京卍リベンジャーズ』では、伏線を投げっぱなしにするような傾向も。

たとえば、「梵(ブラフマン)」の首領である瓦城千咒が印象的だ。千咒はどこか儚いビジュアルをした美形のキャラクターで、実は女子高生という設定。タケミチよりも小柄でありながら、作中でもかなり上位の戦闘力をもっており、ファンが急増していた。

「三天戦争」でも大きな存在感を発揮していたのだが、この事件自体は混沌とした戦況のなかで終了。なぜかその後、まったく音沙汰がなくなっており、物語から半ばフェードアウトしている状態だ。

今後の盛り上がりに向けたタメのパートなのかもしれないが、それでも読者は千咒が“投げっぱなし”になっているように感じてしまうのだろう。

今のところ、評価が大きく割れている「東京卍リベンジャーズ」の最新エピソード。タケミチの努力は報われるのだろうか。

文=城門まもる
写真=まいじつエンタ