『鬼滅の刃』反ワク煉獄さんが大炎上「バカにするな!」「風評被害ってレベルじゃねえ」

『鬼滅の刃』反ワク煉獄さんが大炎上「バカにするな!」「風評被害ってレベルじゃねえ」

『鬼滅の刃』反ワク煉獄さんが大炎上「バカにするな!」「風評被害ってレベルじゃねえ」 (C)PIXTA

『鬼滅の刃』の人気キャラクター・煉獄杏寿郎のコスプレで有名な反マスク・反ワクチン活動家が、最近物議を醸している模様。山手線沿線でデモを行っているそうなのだが、ネット上では《煉獄さんをバカにするな!》などと言われてしまっている。

同活動家のツイッターアカウントの投稿によると、毎週日曜日に「ノーマスク山手線周回ゲーム」という活動を行っているとのこと。彼はツイッター上で《プラカード、飲酒飲食喫煙、武器の持ち込み(自衛用)自由! 反社、前科持ちでも歓迎!》などと参加を呼びかけており、不穏な雰囲気を感じる人も多いようだ。

そんな中で先日、同活動家の姿を捉えた動画がちょっとした話題を呼ぶことに。彼はいつものごとく煉獄杏寿郎の格好に身を包み、新宿駅の南口で活動していたのだが、一般人と思われる人々に取り囲まれ、「帰れ」コールを浴びていた。

他にも《反ワクの煉獄さんが秋葉原で警察に囲まれていた》《煉獄さんが刀を押収されてた》といった目撃証言が。また彼の仲間として『呪術廻戦』の五条悟に扮した男性も発見され、ますます注目が集まっている。

人気キャラを利用した活動が流行?

“武器”のような小道具を持って活動するのはどうかと思うが、思想や表現はあくまで個人の自由とも言える。しかし、それはそれとして、「鬼滅の刃」のファンたちは《アレを煉獄さんて呼ぶのやめてくれないかな!》《集英社はもうコイツ訴えればいいのに》《煉獄さんを見ると反ワクチンに思ってしまう最悪な呪いにかかった》《風評被害ってレベルじゃねえぞこれ》《煉獄さんがかわいそう》と怒りを隠せないようだ。

架空のキャラクターが政治的な思想や活動の象徴にされるケースは、日本以外の国でも見られるようになった。たとえば2020年には、『とっとこハム太郎』がタイの反政府デモのシンボルに。他にも『ONE PIECE』が香港デモのポスターで使われるなど、日本のアニメ・漫画キャラクターの求心力は、抗議デモなどで利用されがちだ。

それが良い・悪いという議論はさておき、純粋に作品を楽しみたい人々は、やはり良い思いはしないだろう。件のコスプレ活動家もSNS上でかなり炎上しているが、煉獄さんを巻き込まないでもらいたい。いくら“炎柱”といえど…。

文=大上賢一

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Marushy / PIXTA