“旭川14歳女子凍死事件”被害者のSNSが発見される「きっとわたしが悪い」

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壮絶なイジメの末、14歳の女子中学生が自ら命を絶った北海道の「旭川14歳女子凍死事件」。何とも痛ましく、胸クソの悪い事件だが、ワイドショーではほとんど取り上げられない。そんな同事件に、またも大きな進展があったようだ。

今回明らかになったのは、被害者の女子中学生が使用していたツイッターのアカウント。《「死にたくもないのに死ぬとか言うんじゃねぇよ。」と言いました。その時私はもう死にたくて死にたくて仕方がなかったのに。言われてしまいました》《先輩たちがいじめをしてきたのもきっとわたしが悪いように思えます》など、当時彼女が置かれていた凄惨な状況が綴られている。

さらにツイッターから、以前から判明しているわいせつ行為を受けたことの他に、金品を恐喝されていたことが判明。塾に行く際の飲食代として受け取った現金が8割以上、加害者の手に渡っていたという。

これまで被害者の女子中学生が通っていた北海道旭川市の中学校や、旭川市は本人からの申告がなかったことを理由にイジメの事実を否定していた。しかし、ツイッターアカウントが発見され、捜査開始から初めて被害者の女子中学生が残していたイジメの詳細や経緯、当時の心情が明らかに。これにより、調査が大きく進展するだろう。

修羅の国・旭川にやはり批判殺到…

ツイッターアカウントの存在を受けて、ネット上では、

《これでイジメじゃねえって言ってる連中はマジの外道だな。加害者、教員連中全員、苦しんで欲しい》
《旭川のイジメ事件で亡くなった女の子のツイッター涙がでる。背負うには辛すぎる心の傷だよね。先輩たち、取り巻きの小学生、学校関係者、市教育委員会…絶対許せんわ》
《よくこれで隠蔽しようとしたな教頭。人殺しだよ、いじめた中学生》
《読むだけで辛かった。そして最後に未だにいじめの有無の調査って…。いじめがあったのは事実だって分かるでしょ?》
《完全に黒だよな、町ぐるみで。あかん…涙出てきた…》
《匿名でも「私はいじめを受けていました」と残している…これでいじめがなかったと言うことはまずなくなるだろう…》

といった反響を呼んでいる。多くの国民は、未だにイジメの事実を否定し続ける旭川市などに強い不信感を抱いているようだ。

だが、新たに判明したツイッターアカウントの存在だけで、旭川市や学校側がイジメを認めるとは考えにくい。というのも、被害者の女子中学生は、2019年に他の生徒とトラブルがあった後に川に飛び込み、学校に「死にたい」と訴えていた。にもかかわらず、学校側は被害者の女子中学生に聞き取りをせず、加害者生徒の話だけを聞いて「イジメがない」と断定。今回も恐らく、隠蔽しようとするだろう。

大きく取り上げられていながら、全く進展していない「旭川14歳女子凍死事件」。遺族が望むように真相を調査してほしいものだが…。現状を見る限り、新たな事実が発覚しても旭川市に揉み消されてしまいそうだ。

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