ジャンプ『破壊神マグちゃん』完結! 日常系の“お約束”を裏切った最終回に涙…

ジャンプ『破壊神マグちゃん』完結! 日常系の“お約束”を裏切った最終回に涙…

ジャンプ『破壊神マグちゃん』完結! 日常系の“お約束”を裏切った最終回に涙… (C)PIXTA

ほのぼのした作風で知られる日常系漫画『破壊神マグちゃん』が、ついに完結を迎えた。2月7日発売の『週刊少年ジャンプ』10号に掲載された最終話では、読者の誰もが意表を突かれるオチが待ち受けており、感動の声が広がっている。

※『破壊神マグちゃん』最新話の内容に触れています

同作のストーリーはごく普通の女子中学生・宮薙流々が、“マグちゃん”こと邪神マグ=メヌエクの封印を解いたことから始まった。本来は破壊神であるマグちゃんだが、長き封印によって弱体化。流々の日常に、邪神でありながら憎めない不思議な存在が寄り添っていく。

最終話では、流々の望んでいた“将来の夢”が実現していくところが描かれることに。高校進学や就職、結婚…そして最後に辿り着いた人生のエンディング。人間の流々と不老であるマグちゃん、寿命の違う者たちを待ち受ける運命が正面から描き出された。

日常系の漫画は、連載中にほとんど時間軸が動かないことが多い。物語が完結するとしても、“これからも同じ毎日が続く”エンドになりがちだ。しかし同作はそんな結末を避け、2人の物語を真摯に描き切っている。

感動を超えて“ロス状態”に陥る人々も…

流々とマグちゃんの運命を見届けた読者たちは、まさに涙腺を“破壊”されてしまった模様。ネット上では《最終回があまりにも温かくて涙腺が崩壊してしまったぜ。これ以上ないくらいキレイな終わり方だったなぁ》《破壊神マグちゃんの最終話が震えるほど泣けた》《こんなに悲しい最終回は久々。こんなに感動する最終回も久々》《マグちゃんはやはり破壊神だった…見事に涙腺が壊されたよ…》と感動の声が相次いでいる。

また、あまりにも美しいラストだったことから、ロス状態に陥る人も少なくない。《マグちゃん、本当に終わってしまったんだな。なんだかポカンとしてしまう》《今朝は『破壊神マグちゃん』の最終回ショックで中々起きられなかった》《こんな綺麗な終わり方されて、どうやって最終回以降のマグちゃんと流々ちゃんの絡みを考えればいいねん…》と口々に喪失感を打ち明けていた。

振り返れば、同作の連載が始まったのは2020年6月のこと。当時は『呪術廻戦』や『チェンソーマン』といった作品で重苦しい展開が多発しており、「破壊神マグちゃん」は“癒し枠”として読者に支持されていた印象だ。

しかし最終回の展開では、癒しだけではない同作の魅力が存分に発揮されている。おそらく今後も日常系漫画の常識を“破壊”した名作として、長く語り継がれていくことだろう。

なお、本編は完結したものの、『ジャンプGIGA』では追加エピソードが掲載される予定。そこでロス状態に陥ったファンを救済してくれるのかもしれない。

文=野木

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