『東リベ』243話に読者困惑! 超スピード展開で「終わらせようとしてる?」

『東リベ』243話に読者困惑! 超スピード展開で「終わらせようとしてる?」

『東京卍リベンジャーズ』25巻(和久井健/講談社)

2月22日発売の『週刊少年マガジン』13号に、大人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の第243話『Wide array of』が掲載された。かねてから展開が遅いと苦言が寄せられていたが、ここにきて急激にスピードアップ。逆に読者から《ついていけない》と困惑の声が相次いでいる。

※『東京卍リベンジャーズ』最新話の内容に触れています

自分のチームを結成した花垣武道(タケミチ)は、佐野万次郎(マイキー)と決着をつけるため、手紙で宣戦布告。マイキーがこれを受けたことで、彼のチーム「関東卍會」とタケミチのチーム「二代目 東京卍會」が真っ向からぶつかり合うことに。

視聴者からツッコミが相次いでいるのは、それ以降の展開。「関東卍會」が手紙を受け取った次のページで、物語はいきなり最終決戦当日を迎える。決戦を控えたタケミチは最後にヒナの顔を見るため、彼女のもとに向かうのだった。

急に話が動き出したことに戸惑いを隠せない読者も多いようで、ネット上では《待って東リべ展開早いって。もうちょいわちゃわちゃ回欲しいやん》《東リべ、今までさんざんグダグダやってて急に決戦になるの草》《東リべなんか急に話飛んだ気がしなくもない》《東リべちょっと展開早ない? はよ終わらせようとしてる?》《展開早すぎて????になってる》といった反応が続出している。

これまでは物語の“タメ”だった?

最初からテンポが一貫していればとくに違和感がなかったかもしれないが、ここ最近「東京卍リベンジャーズ」は“テンポの遅さ”を指摘されていた。というのもタケミチは「東京卍會」のメンバーを集める際に、それぞれ1話をまるごと使っていたからだ。

キャラクターを掘り下げるためには仕方がないことだろうが、なかなか進展しない物語に対して、《東リべの最終章がドラゴンボールの魔神ブウ編に見えてきた。引き伸ばし感すごい》《今週の東リべ後付け設定の鬼すぎて、やっぱこの章自体完全に引き伸ばしなんじゃないか説9割くらいまで跳ね上がったんだけど》《東リべ引き伸ばし感えぐすぎ。もうマイキーどうでもいいやん》《露骨な引き伸ばしゾーン》といった指摘も相次いでいた。

そこから一転、第234話「Wide array of」では一気に時間を飛ばして最終決戦に突入。あまりにスピードに差があるため、読者も戸惑ってしまったのだろう。

ただ、物語が急に動き出したのは、おそらくこれが正真正銘の最終章であるため。そもそも作者・和久井健がこれまで手掛けてきた作品では、最終回に近づくにつれて展開が早くなるケースが非常に多いと言われている。そのため「東京卍リベンジャーズ」もラストに向けて、追い込みに入っているのではないだろうか。

物語が中だるみするよりは、テンポよく進んだ方が作品としてはいいはず。ここから白熱の展開が待っていることを期待しよう。

文=城門まもる
写真=まいじつエンタ