『呪術廻戦』176話 乙骨憂太の“ノロケ”に歓喜「里香ちゃんって恋人だったんだ!」

『呪術廻戦』176話 乙骨憂太の“ノロケ”に歓喜「里香ちゃんって恋人だったんだ!」

『呪術廻戦』18巻(芥見下々/集英社)

人気バトル漫画『呪術廻戦』の最新話が、2月28日発売の『週刊少年ジャンプ』13号に掲載された。第176話『仙台結界(3)』での乙骨憂太の発言が、ある共通点を持った読者たちの胸にグサッと刺さっているようだ。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

特級呪霊・黒沐死(くろうるし)を撃破したのも束の間、新たな刺客・烏鷺享子が乙骨を襲う。彼女は3次元である「空間」を2次元の「面」として操る術式の使い手で、巧みに乙骨を翻弄する。

そこで乙骨は、烏鷺がなぜ必死に「死滅回游」で点を稼ごうとしているのか質問。すると彼女は、“自分のため”に2度目の人生を謳歌するチャンスを掴み取りたいと答えるのだった。

しかし自分自身のために必死になる烏鷺の心情は、“誰かのため”が原動力となる乙骨には理解できなかったようだ。乙骨は彼女に「友達とか恋人とかいないんですか?」と単刀直入な質問をぶつける…。

デリカシーに欠けた発言によって烏鷺は激怒するが、それだけでなく読者の一部にも刺さってしまった模様。とくに私生活で寂しい思いをしている“ぼっち”の人からは、《やめてくれ乙骨、その術は俺に効く…》《コミュ障にはめちゃくちゃ刺さるんですが…》《ジャンプ読んでたら乙骨先輩に「友達とか恋人とかいないんですか?」って煽られて朝っぱらから泣きそう》《…は? オマエらのようなリア充に何が分かる!》といった叫びが上がっていた。

煽りに加えてノロケまで?

たった一言で大勢の逆鱗に触れた乙骨だが、彼の言動はこれだけでは終わらない。直後には、「僕も少し前まで友達がいなかった」というセリフを放っていた。邪推すれば、友達はいないが“恋人”はいたことを暗に示しているだろう。

当然そこで思い浮かぶのは、幼い頃に将来を誓い合った祈本里香の存在。察しの良い読者たちは、《え、乙骨先輩にとって里香ちゃんって恋人なの? 最高だな》《里香ちゃんってやっぱずっと恋人だったんだよな!って最高の気持ちになるな》《乙骨は惚気てます! 里香ちゃんは僕の恋人でしたアピールです!》と盛り上がっていた。もっとも、恋人のいない読者にはさらなるダメージを与えそうだが…。

乙骨は「呪術高専」に入るまではまともな友達がおらず、友の大切さを知ったのはここ数年のこと。しかし恋愛面に関しては、里香と人生の大部分を共にしてきた。彼が“リア充”かどうかは非常に判定が難しいものの、十分恵まれているとも言えるだろう。

的確に痛いところを突く煽りに加えて、ノロケまでお見舞いしてしまう乙骨。もしかすると、話術においても彼のスキルは特級レベルなのかもしれない。

文=野木
写真=まいじつエンタ