ゲームブランド「天狐」が運営する『英雄*戦姫WW』が、前代未聞の理由によってサービス終了を迎えることが判明。どうやら今まで“ワンオペ体制”で運営されていたらしく、ネット上で大きな波紋を呼んでいる。
「ワンオペ」のソシャゲ運営
「英雄*戦姫WW』は、2019年からDMM GAMESで提供されているシミュレーションRPG。大槍葦人を始めとした人気イラストレーターが携わっており、女性キャラたちと世界制覇を目指す内容だ。
そんなゲームが、今年3月29日の12時をもってサービス終了を迎えることに。「天狐」の公式サイトに掲載された「『英雄*戦姫WW』サービス終了のお知らせ」によると、その理由は驚くべきものだった。
同作については、とあるスタッフが、各種ディレクションやゲームデザイン、シナリオ制作、ビジュアル関連の制作進行、デバッグなどを、たった1人で担当していたそう。不健全な開発状況であり、スタッフの健康やクオリティーが犠牲になりかねないため、サービス終了に至ったという。
【『英雄*戦姫WW』サービス終了のお知らせ】
『英雄*戦姫WW』『英雄*戦姫WWX』は、2022年3月29日をもちましてサービスを終了することになりました。
2年半のご愛顧、まことにありがとうございます。
詳細な理由は、添付画像か天狐ブログをご確認ください。#英雄戦姫WW
https://t.co/gpkNp0cFPc pic.twitter.com/MW3fs8Pwtm— てんこちゃん 英雄*戦姫WW 2年半ありがとうございました (@tenco_cc) February 28, 2022
1本のゲームを“ワンオペ”で運営するという異常事態に、ネット上では《ひ、ひとりで作ってたの…!?》《よく2年半続いたな…》と驚きの声が続出している。
冷静なツッコミを入れる人も
「英雄*戦姫WW」は売上的には問題ない水準にあったらしく、ネット上でも“良ゲー”という評価が多かった作品。それをたった1人で運営していたスタッフについて、《天才かよ 引く手あまただろこんなの》《もうこの人だけでいいじゃん てかdlsiteで大儲けできそう》と評価する声も少なくない。
とはいえ、運営の方針に疑問を抱く人もいるようだ。そもそもサービス終了のお知らせでは、クオリティーかスタッフの健康状態のどちらかを犠牲にする状況だったと書かれているが、普通の企業であれば「スタッフを増やす」という選択肢があったはず。
内部にはのっぴきならない事情があったのかもしれないが、ネット上では《儲かってんなら人募集すればいいだろ》《売上的に問題ないなら雇えばよくね》とツッコミの声が上がっている。
何はともあれ、有能スタッフの健康と今後の活躍を願うばかりだ。
文=Tら
【画像】
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