3月16日発売の『週刊少年マガジン』16号に、長寿ボクシング漫画『はじめの一歩』の第1374話が掲載された。これまで幕之内一歩を一向に認めようとしなかった間柴了に、大きな心境の変化が訪れたようで、ネット上でさまざまな反響が飛び交っている。
※『はじめの一歩』最新話の内容に触れています
ファン・ガルシアに対して、渾身のチョッピングライトを叩き込んだ間柴。手応えは十分だったが、ガルシアをノックアウトするにはいたらなかった。すると次の瞬間、間柴は最後の力を振り絞って連打を仕掛け、気づけばレフェリーによるストップが。
ついにガルシアに勝利した間柴は、冷静に試合を振り返り、世界前哨戦の重みをその身で実感した様子。そこであらためて、かつて同じ境遇に立っていた一歩のことを思い、「凄い男だ」と認めるのだった──。
幾度となく窮地に陥りながらも、なんとかガルシアを打ち倒して見せる結果に。テクニックでは終始圧倒されていたが、気力で勝っていたのだろう。あまりにもドラマチックな逆転劇だった。
もはや伝統芸?“一歩age”に不満の声も
さらに、間柴が一歩にリスペクトを送るというまさかの展開に目頭を熱くさせる読者も。そもそも間柴は直接対決に敗れた過去や、溺愛する妹の久美と良い関係であることへの嫉妬心から、何かと理由をつけて一歩のことを認めてこなかった。
加えて、現役を退いている一歩に対して「脱落者」の烙印を押していた模様。しかし、世界前哨戦という同じ舞台を経験したことで、その認識がようやく上書きされたようだ。
長い因縁が解消されたシーンに、《間柴が一歩を認めるまで一体何年…何試合重ねたんだろう…。胸が熱くなる》《間柴が一歩の事認めて『凄い男だ』って言ってるシーンはシンプルにうおおおおおてなってた》《間柴の思いに、身が震える》と感動の声が続出している。
しかし一部では、《いつものように一歩は凄いってことで話を紡ぐのやめてほしい》《また一歩ageしてら》と一歩のことを持ち上げる展開を揶揄する読者も。たしかに一歩は引退の身であるにもかかわらず、事あるごとに周囲の人物から高く評価されているため、マンネリ化を感じる人も多いのだろう。
とくに今回、間柴は世界前哨戦に勝利したわけだが、一歩は同じ世界前哨戦でアルフレド・ゴンザレスに敗北していた。むしろ一歩が間柴に対して抱く感情の方が気になるかもしれない。
とにかく早急な一歩の現役復帰が待たれるところ。間柴の劇的な勝利を目の当たりにしたことがキッカケになると良いのだが…。
文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ