ゲーム配信などでお馴染みの大手配信サイト『Twitch』(ツイッチ)。日本人だけでなく、世界中のストリーマーが活躍する場となっているが、そこにはとある闇が潜んでいる。アニメや地上波番組の“違法利用”がはびこっているのだ。
『Twitch』で海外ストリーマーが暴走
「Twitch」は『YouTube』や『ニコニコ動画』に続く配信サイトとして注目されているが、その一方で海外ストリーマーの暴走が目立っている。今年1月には、カナダの人気配信者・xQcが配信上でアニメ『HUNTER×HUNTER』をミラー配信。公式に無断で行った“違法行為”のようだが、視聴者数が9万人に達するほどの盛り上がりを見せた。
当然、この行為は日本では大いに問題視され、ネット上では《xQcのハンターハンターミラー配信なんでBANされないのかほんと謎》《普通にアウトだろ。これはちゃんとBANすべきだわ》《Twitch運営ガチでなにしてんの?》と怒りの声が続出。ゆゆうた氏など、数々の配信者たちも異議を唱えていた。
xQcは「Twitch」で約1千万人ものフォロワーを抱えており、かなりの人気配信者。そのため、運営側に忖度されていると邪推する人もいるようだ。しかし以前、東京オリンピックの無断ミラー配信を行った際にはBANされていたので、著作者の対応次第なのかもしれない。
海外VTuberもやりたい放題?
また、「Twitch」で“自由”な配信を行っている海外ストリーマーはxQcだけではない。『VShojo』所属の海外VTuber・NyatashaNyannersもその1人だ。違法アップロードされたものと思われる日本のテレビ番組やTVアニメをミラー配信し、視聴者と共に楽しんでいた。
日本と海外では意識が大きく違っているため、海外ストリーマーたちの行動はいずれも悪意など存在しないのだろう。ただ、日本の配信界隈は権利関係に厳しく、アニメを無断でミラー配信などしようものなら、大荒れすること必至。あまりにも環境が違うと言わざるを得ない。
また、「Twitch」の規約が適当なわけでもなく、海外でもデジタルミレニアム著作権法(DMCA)にもとづく取り締まりなどが行われている。実際にBANされる配信者もいるため、おそらく健全化に進んでいるのだろう。
他方で、日本の「Twitch」配信者では、今年1月にゆゆうた氏がBANされていた。その理由は、アンチの策略によって女性の“あの部分”を配信に映してしまったため。今思えば、とんでもなく平和な騒動だった…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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