アニメ『範馬刃牙』は原作を越えた!? テンポ抜群の最終話に絶賛「不覚にも泣いた」

アニメ『範馬刃牙』は原作を越えた!? テンポ抜群の最終話に絶賛「不覚にも泣いた」

アニメ『範馬刃牙』は原作を越えた!? テンポ抜群の最終話に絶賛「不覚にも泣いた」 (C)PIXTA

格闘技アニメ『範馬刃牙』(TOKYO MXほか)第1期の地上波放送が、3月28日で完結を迎えた。最終話となる第12話『筋肉の向こう側』では、テンポのいいラストバトルが描き出され、ファンたちを熱狂の渦に叩き込んでいる。

※アニメ『範馬刃牙』最新話の内容に触れています

ミスター・アンチェインことビスケット・オリバとの最終決戦に挑む刃牙。絶対的なパワーを誇るオリバに対し、刃牙は豊富な技数で応戦。一進一退の攻防が続く。

しかし、刃牙は突然「技術で勝つ、頭脳で勝つ。オリバに勝つ…ってそういうことじゃない」と宣言。アイアン・マイケルの必死の制止も振り切り、自身より100kg以上重いオリバに真正面からの殴り合いを挑むのだった。

長きにわたるオリバとの因縁に、ついに決着がついた今週の『範馬刃牙』。そのラストシーンは、刃牙がオリバごと刑務所の壁を粉砕。顔を上げると、もはや前に立ちふさがるものは何もなく、一面に無人の荒野が広がる…という感動的なものだった。

この“神演出”に、思わず視聴者も涙。ネット上には《ド迫力の最終回だった》《今週の範馬刃牙のラストずるい》《思わず見入ってしまった》《不覚にも刃牙で泣いた》と、大絶賛の声が溢れている。

刃牙vsオリバは原作では不人気だった!?

視聴者から絶賛の声が相次いでいる、刃牙とオリバの戦い。その理由は、ストーリー構成のテンポ感にある。

今回アニメで描かれたのは、原作の69話から79話にあたる内容。2カ月以上かけてダラダラと続いていた展開が、たった1話に凝縮されていたことになる。しかも原作の内容をほとんど損なっておらず、理想的なアニメ化と言えるだろう。

そもそも原作の刃牙vsオリバはそれほど人気が高くなく、“引き伸ばし”が指摘されてきた。とくに有名なのが、2人の殴り合いがスローモーションで描かれるシーン。お互いの拳が相手の顔面をとらえ、ゆっくりとひしゃげていく様子が描写される…というものだ。

アニメ版のイメージカットにも使われている名シーンではあるが、原作ではなんと約2週にわたって、ひしゃげていく刃牙とオリバの顔が掲載されていた。当時はあまりの内容の薄さに、怒りを表明するファンも多かったという。

そうした事情もあり、アニメを見たファンからは《原作よりテンポがよくなってて最高のアニメ化でした》《原作消化スピードが早いのがテンポよくなってていい感じ》《本当に範馬刃牙をきっちりアニメにしてきた、見たかった範馬刃牙のアニメを見せてくれたって感じがすっごいする》などと、高く評価されているようだ。

同作は全12話の枠組みで制作されたNetflix産アニメ。もし地上波向けのアニメ企画であれば、ここまでテンポがよくならなかったかもしれない。すでにNetflixにより第2期の制作も決定しているので、そちらも期待できそうだ。

文=Tら

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YakobchukOlena / PIXTA