『名探偵コナン』101巻に岸辺露伴が登場! 探偵扱いにツッコミの声も

『名探偵コナン』101巻に岸辺露伴が登場! 探偵扱いにツッコミの声も

『名探偵コナン』101巻(青山剛昌/小学館)

国民的ミステリー漫画『名探偵コナン』の最新101巻が、4月13日に発売された。そこに掲載されていた“名探偵紹介コーナー”で、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのキャラクターが登場。出版社の壁を越えたコラボに、驚きの声が上がっている。

サンデー×ジャンプ異色のコラボ!?

話題を呼んだのは、単行本のカバーそでに掲載されている「青山剛昌の名探偵図鑑」。最新101巻では、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のキャラクターであり、スピンオフ作品も大ヒットした岸辺露伴が登場した。青山剛昌が描いたイラストと共に、簡単な紹介文も記されている。

青山はスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」の解説を行っている他、荒木飛呂彦による発言も紹介。オススメエピソードは、『岸辺露伴は動かない』の「富豪村」だという。

ご存じ「ジョジョ」は『週刊少年ジャンプ』の連載作品であり、版元は集英社。「名探偵コナン」の小学館とは別の出版社だが、そんなことを気にせずにコラボを行っている。

ネット上では《まさかまさかの露伴先生だ!》《コナンに岸辺露伴がいるだと!?》《青山剛昌の岸辺露伴は激熱だわ》《ライバル出版社で青山剛昌先生の描いた岸辺露伴は貴重だな》と歓喜の声が続出しているようだ。

過去にも他出版社のキャラクターが

実は「青山剛昌の名探偵図鑑」では、過去にも出版社を超えたコラボが実現したことがある。たとえばKADOKAWAから発行されている小説『古典部』シリーズの折木奉太郎や、講談社の『忘却探偵』シリーズから掟上今日子などが登場していた。

とはいえ「名探偵図鑑」と銘打っておきながら、露伴が登場することに違和感を覚える人も。作中で探偵扱いされる折木はともかく、露伴は探偵ではなく“漫画家”という設定だったため、《彼は探偵だったのか?》《テンション上がるけど、岸辺露伴は探偵ではないだろ…》《基準がわからない》といったツッコミも上がっていた。

ただ、同コーナーでは探偵だけでなく、漫画内で“推理”を披露したキャラも紹介の対象になるようだ。例としては、第99巻に登場した漫画『薬屋のひとりごと』の主人公・猫猫が挙げられる。猫猫は探偵ではなく、後宮で下女として働く少女だ。

さすがに“職業が探偵”と狭めてしまうと、長寿作品の「名探偵コナン」ではネタが枯渇してしまうのだろう。同作はまだまだ終わる気配がないため、わずか一瞬でも推理を行ったキャラなら積極的に採用されそうだ。

「ジャンプ」系列でいえば、『ギャグマンガ日和』に出てくる名探偵のうさみちゃんなどもうってつけのキャラクターだが…。次の単行本発売が楽しみだ。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ