ジャンプラ移籍『あやトラ』の“火力不足”を指摘する読者「お前はまだそんなものじゃない」

ジャンプラ移籍『あやトラ』の“火力不足”を指摘する読者「お前はまだそんなものじゃない」

ジャンプラ移籍『あやトラ』の“火力不足”を指摘する読者「お前はまだそんなものじゃない」 (C)PIXTA

攻めた表現によって青少年を興奮させてきたラブコメ漫画『あやかしトライアングル』。4月25日から『ジャンプ+』での連載が始まり、さらなる過激描写が期待されていたが、ファンの間ではまだまだ“火力不足”だという指摘も上がっている。

移籍後第1話の評判は…

「あやかしトライアングル」は、妖(あやかし)を祓う「祓忍」として修行を積む風巻祭里が主人公。祭里はもともと男性だったが、妖術で女性に性転換してしまう。そして幼馴染みの少女・花奏すずとのドタバタな日々を繰り広げる…というストーリーだ。

あくまでラブコメが主軸だが、実際の見どころは肌を露出するようなサービスシーン。しかしもともと『週刊少年ジャンプ』で連載されていたため、そこには一定の制限があった印象だ。そこで「ジャンプ+」への移籍が告知され、より攻めた描写が行われるものと期待されていた。

そんな中、移籍1発目となった第89話『ぶるぶる』では、憑りついた者をブルブル震わせる妖「震々」が常夏のビーチに登場。水着姿の祭里に憑りつき、激しい振動で下半身を責め立てた。

「ジャンプ」連載版よりは攻めているように見えるが、物足りないと感じる読者も多かったようで、《あやトラ、まだアクセル踏んでない》《あやトラお前はまだそんなものじゃないだろ もっといける もっと解放しろ》といった声が続出。

また、《あやトラ、移籍したのに解禁してなくて泣いた》《あやトラは解禁版載らんのかね…?》と少年誌では載せられない部分の“解禁”も熱望されている。

罪深すぎる?「ダークネス」の功績

なぜ「あやトラ」にこれほど期待が寄せられたのかというと、作者・矢吹健太朗が過去にもっと激しい作品を手掛けていたからだろう。

代表的なのは、かつて「ジャンプ」で連載していた過去作『To LOVEる -とらぶる-』。同作は月刊誌『ジャンプスクエア』へと移籍した際、『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』としてパワーアップした過去がある。

「ダークネス」はハーレムラブコメに特化しており、“ラッキー”な偶然で女の子たちのいろんな部分が丸出しになってしまう展開が満載。さらには、絶対に見せられない部分が水滴の反射に映ったり、ページを空かすと下着の内側が見えたりと、奇想天外な表現技法で読者の度肝を抜いてきた。

その影響力は、商業漫画では敵わないはずの“同人誌”を圧倒するほどで、《同人誌読んでも結局は矢吹神に落ち着く》《ダークネス以降の矢吹神の画力が高すぎて同人誌見てもこれじゃないってなってしまうのがネック》といった声が上がっている。

そんな「ダークネス」をよく知るファンにとっては、矢吹がまた何かやってくれるはずという期待も大きいようだ。果たしてその願望が成就することはあるのだろうか…。

文=野木

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Koldunova / PIXTA