DHCが作ったビールに下北沢民が猛反発!「ヘイト企業の商品は買いません」

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東京の中でも特に人気の高い街『下北沢』の名前が入ったビールが物議を醸している。販売元に差別を助長した企業が含まれていたため、住民たちから猛反発を受けているようだ。

「サブカルの街『下北沢』をさらに盛り上げたい!」をコンセプトに、開発されたのがクラフトビール『下北沢CHAOS(カオス)ビール』。

世田谷区、下北沢商店連合会、スーパーチェーン『オオゼキ』、『日テレ7』、『京王電鉄』の協力で生み出されたビールで、3月30日から販売が開始された。

しかし販売が始まると、上記の組織だけでなく、もう1つの企業が携わっていることが判明。実は製造元が大手化粧品メーカー『DHC』だったのだ。

「DHC」が関与しているということで、下北沢を愛する人々の間では「#下北沢にDHCビールいらない」といった不買運動に発展。ネット上でも、

《下北にDHCなんて必要ない》
《世田谷区がOK出した下北沢ビール、製造者がヘイト企業のDHCとのこと。もちろん不買で》
《DHCを採用したことが許せんね。区民として怒りしかないわ。企画に乗った下北界隈の人らもカルチャーを語る資格なし》
《あのビール最近見かけるけどDHCだったんだ…。飲まないけど下北にDHCはいらんわな》
《DHC吉田会長の差別的言動が社会に与える影響は極めて大きい。私はヘイト企業・DHCが出す商品は買いません》

などの批判が続出している。

すべては『DHC』の行いが原因…?

「『DHC』に対して批判が集まっているのは、これまで同社が行ってきた〝ヘイトスピーチ〟に原因があると思われます。同社は2020年11月、オンラインショップのサイトに吉田嘉明会長名の文章を掲載。そこには在日韓国人に対する批判や、ライバル社『サントリー』への嫌がらせとも取れる一文が綴られていました。この差別発言は当然のように炎上し、SNSには『#差別企業DHCの商品は買いません』といったハッシュタグが続出。今回は後になって発覚したということも批判を加速させているかもしれません」(芸能ライター)

これを受けて世田谷区にも〝抗議〟の問い合わせが殺到したようで、区は4月25日に「官民連携による下北沢地域活性化の取組みについて」という文書を公開。しかし「DHC」のことについては書かれておらず、「本事業に対する経費は負担しておらず、製造会社の選定、販売などへの関与もありません」などと言い逃れをしていた。

中途半端な対応では誰も納得してくれないだろう。まだまだ波紋を呼びそうな問題だが、一体どのように事態を収拾していくのか…。今後の動静を見守りたい。

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