世界中のゲーマーたちが熱望していた注目作『オーバーウォッチ2』(OW2)。正式リリースに先駆け、4月27日にPvPベータテストが始まったものの、プレイした人々の多くが微妙な反応を示している。その理由は一体どこにあるのだろうか?
約束された神ゲーだったはずが…
同作は、ブリザード・エンターテイメントによるFPSゲーム。プレイヤーは「ヒーロー」と呼ばれる個性豊かなキャラクターを操り、それぞれのスキルやアクションを使いながら、複数人でのチーム戦を行っていく。
前作にあたる初代『オーバーウォッチ』は2016年に発売されて以来、世界中でプレイされてきた大ヒット作。新作を待ち望んでいた人も多いようで、ベータテストが始まるやいなや大きな盛り上がりを見せた。
第1回 #オーバーウォッチ2 PVPベータがついに開始です!🔥
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— オーバーウォッチ (@jpPlayOverwatch) April 26, 2022
ところが、実際にプレイした人からは《OW2ベータやりました クソゲー確定》《クソゲーになってる感半端ないな》《あの超感動的なアニメムービーから3年以上かけて繰り出されるゲームがクソゲーなのマジでやばい》《ただタンク1人減って3年間ダッサいUI開発してただけ?》などと、辛口なレビューが相次いでいる。
そしてFPSシーンで有名なゲームキャスター・岸大河氏も、ツイッター上で《ごめん、俺オーバーウォッチ2に期待しすぎてた》と率直な意見を投稿。その後、《決して悪くないしまだβテスト》といった言葉でフォローしていたものの、界隈をざわつかせることとなった。
「シン・OW2」を求めるゲーマーたち…
「OW2」では新マップの追加やキャラクターの調整が行われているほか、6v6から5v5へとチームバトルの人数が減っている。しかし、どちらかといえばマイナーチェンジのような印象が強く、基本的なコンセプトは前作からほとんど変わっていない。そのため、一部ユーザーにとっては期待を裏切られたような心境なのだろう。
あまりにも前作と似通っているため、もはや「OW2」ではなく「OW1.1」へのアップデートだと揶揄する声も。ツイッター上ではこのワードがトレンド入りするほど共感を集めたのだが、《OW1.1? いーやOW0.9だね》《OW1.1じゃなくて0.76ぐらいだよこれ》といった反論意見も上がっている。
その一方で、かえって注目を浴びることとなったのが、『GUNDAM EVOLUTION』という新作ゲームだ。こちらも正式リリースにはいたっておらず、4月にPC版ネットワークテストが行われたばかりなのだが、ゲーム性が似通っていた上、クオリティーが高かったことで「オーバーウォッチ」ファンが歓喜。真の「OW2」になることが期待されていた。
まだベータテストの段階なので、今後評価がガラッと変わることもありえる。ぜひ改善を重ねて、「OW2」の看板を守り抜いてほしい。
文=大上賢一
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