『HUNTER×HUNTER』連載再開!?“冨樫”がツイッターに降臨して大盛り上がり

『HUNTER×HUNTER』連載再開!?“冨樫”がツイッターに降臨して大盛り上がり

『HUNTER×HUNTER』36巻(冨樫義博/集英社)

今年4月ごろ、ツイッター上に「冨樫」を名乗る人物が突如として出現。同時に『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』のイラストを投稿したことで、あの人気漫画家・冨樫義博かと思われたが、あっけなく偽物であることがバレてしまったようだ。

レジェンド作家の登場に興奮

そのツイッターアカウントは、当初「冨樫です。ツイッター始めました。時々、絵を描きます」というプロフィールで話題に。さらに「久しぶりに描いてみた」というコメントと共に、「HUNTER×HUNTER」のクロロ=ルシルフルのイラストを投稿した。まるで長期休載でブランクがあった後、久しぶりにクロロを描いたかのようなコメントだ。

また、別のツイートでは「懐かしいのが出てきた」と言いながら、「幽☆遊☆白書」のキャラクターが映り込んだイラストをアップロード。連載当時のイラストを引っ張りだしてきたかのような口ぶりで、ファンたちの興味をそそった。

いずれのイラストもそれっぽいクオリティーなのだが、さすがに“本物”とは一線を画していた印象。最終的にはファンたちが突撃し、《模写しかできないのはいいけど、もうちょっと頑張ってよ》《下手過ぎるからやめてくれ》などと辛らつなリプライを浴びることになった。

「続きを描いてくれ」という声も

あまりに叩かれすぎたためか、結局アカウント主は「冨樫義博」ではないことを告白。「ただの冨樫です」として、あくまで名前がかぶっただけの人間だとアピールした。ちょっとした出来心だったのだろうが、ここまでバッシングが過熱したのを見ると不憫だと言わざるを得ない。

そもそも冨樫ファンが苛立っているのは、純粋な期待を裏切られたからだろう。「HUNTER×HUNTER」は2018年11月を最後に長期休載に入っており、休載期間はすでに3年以上が経過している。そんななか、「冨樫」を名乗る人物が現れたことで、さぞかし浮かれてしまったのではないか。

中には、もはや偽物でもいいので続きを描いてほしいという精神状態に陥る人もいるようだ。絵柄が似ているだけの「冨樫」氏に対して、《お前が作画でいいから続き描いてくれ》《とりあえず代わりに続き描け》と頼み込む光景も見られた。

似たような例でいえば、『ドラゴンボール超』の作者であるとよたろうも、かつて鳥山明に絵を寄せた同人作品を作っていた。そんな過去を経て、公式漫画の執筆に至ったという次第だ。もしかすると「HUNTER×HUNTER」も、いつか同じような道を辿るかもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ