『SPY×FAMILY』作者が衝撃の告白!「キャラに愛着ゼロ」発言にファンがっかり

『SPY×FAMILY』作者が衝撃の告白!「キャラに愛着ゼロ」発言にファンがっかり

『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

『少年ジャンプ+』で連載中のスパイコメディー漫画『SPY×FAMILY』。コミックスは累計1,800万部を突破し、TVアニメも大きな話題を呼んでいるが、そこで思わぬ事件が起きたという。きっかけとなったのは、5月2日に発売された『SPY×FAMILY 公式ファンブック EYES ONLY』の内容だ。

作者がまさかの「愛着ゼロ」発言

公式ファンブックでは、作者・遠藤達哉と『この音とまれ!』のアミュー、『青の祓魔師』の加藤和恵による鼎談が実現。担当編集の林士平氏も交えて、さまざまなトークが繰り広げられた。

そこで参加者たちは、「SPY×FAMILY」に“イケメンキャラ”が出てくることについて言及。遠藤はそれまで正統派のイケメンを描こうとしなかったため、殻を破ったということで、称賛を浴びている。

しかし遠藤にとっては本意ではないのか、「キャラに愛着がゼロ」「色々諦めた結果」と驚くべき言葉を漏らした。もともと編集の林氏から「かっこいい」と「かわいい」の重要性を説かれていたようなので、自分が描きたいものを諦めたということなのかもしれない。

遠藤の発言を受け、「SPY×FAMILY」ファンからは《作者の方がキャラクターに愛情を持ってないという発言をしていてちょっとガッカリしている》《キャラクターへの愛着ゼロ発言見たけど結構萎えるわね》《キャラクターへの愛着はゼロって思ってるのは全然普通のことだと思うけど、それを口に出すのはやめてほしかった》といった落胆の声が相次いでいる。

描きたいものが成功するとは限らない

ファン心理として、作者がキャラクターに愛着を持っていないことを知るのは、ショックに値することだろう。とはいえ、漫画家という職業は、必ずしも自分が描きたいものを描けるわけではない。商業である以上、世間にウケる要素を取り込んでいかなければ、生き残れないのだ。

担当編集の林氏は、近年だけでも『チェンソーマン』や『地獄楽』、『ダンダダン』などのヒット作に携わっている凄腕の編集者。それだけに、売れる漫画の作り方を熟知していると言っても過言ではない。過去の連載がヒットしたとは言えない遠藤にとって、林氏の意見を受け入れたのは、商業漫画家として間違いではないはずだ。

逆に作者が自由に描きたいものを描くと、往々にして失敗しがち。たとえば近年の「ジャンプ」系作品では、岸本斉史の『サムライ8 八丸伝』が典型的。『NARUTO -ナルト-』のノウハウを全部詰め込んだと豪語されていたが、全てがチグハグのまま早期連載終了という結果に終わってしまった。

愛着の有無はともかく、「SPY×FAMILY」のキャラクターが魅力的に描かれていることはたしか。むしろ作者が趣味をむき出しにして、“サム8化”することを心配した方がいいかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ