アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)の第1043話『復讐のフィギュア』が、5月14日に放送された。ふざけたノリがヒートアップしがちな同作だが、最新話ではコナンの口から意外なメタ発言が飛び出し、視聴者を驚かせてしまったようだ。
※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています
ある日、コナンたち少年探偵団は、光彦の知人・青木啓二が住むマンションを訪問。青木は大学のサークル仲間とフィギュア制作をしており、その様子を見学することが目的だった。
そこでサークル仲間の1人が作業部屋に残っていた際、停電と同時に室内が爆発する事件が発生。現場では爆発の発端と思われるライターやシンナーの空きビン、破裂して変形したペットボトルなどが発見される…。
フィギュアを見せてくれた大学生のお兄さんたち。今度、作ったフィギュアを出品するコンテストがあるんだって。
だけどあの人、なんだか機嫌が悪いみたい。コンテストの締め切りが迫っているから、忙しいのかな…?
TVアニメ『名探偵コナン』「復讐のフィギュア」
このあとすぐ! pic.twitter.com/FdGPR9fiM4— 江戸川コナン (@conan_file) May 14, 2022
今回の事件でトリックのカギとなったのは、破裂したペットボトル。コナンと警察による捜査の中で、ペットボトルに入れたドライアイスが爆発を引き起こしたことを見抜く。誰でも簡単に真似できる仕掛けだったためか、コナンは「危ないから絶対マネするんじゃねーぞ」と少年探偵団に注意喚起していた。
テレビの向こうに語り掛けるコナン
コナンは一応、少年探偵団たちに注意していたものの、テレビを見ている視聴者に向けた発言だと捉える人が多かったようだ。ネット上では、《これ探偵団じゃなくて視聴者に言ってるだろ》《コナンくんの「危ないから絶対マネするんじゃねーぞ」でワロタ》《ちょっとメタ発言っぽい》《よい子は真似しないでね!じゃないんだわ》などと反響が続出していた。
昨今のテレビ業界では何かと視聴者への配慮が求められるため、コナンの注意喚起はもっともなものだと言える。ただ、これまで「名探偵コナン」を見届けてきたファンの中には納得しがたい人もいるかもしれない。コナンは今回の比ではないほどの危険行為に手を染めてきたからだ。
たとえば劇場版では、車に少年探偵団のメンバーを乗せ、ビルの屋上から脱出する荒業を披露。また昨年放送の第1015話『張り込み』では、犯人が歩美をマンションのベランダからぶら下げて脅迫している最中に、サッカーボールで犯人を攻撃。当然、歩美はそのまま落下してしまった。下にいた千葉刑事がキャッチしたから何とか助かったものの、それこそ「マネしてはいけない」行為だろう。
思わず「お前が言うな!」とツッコミを入れたくなるコナンの言動。もっとも、超人的すぎてコナンを真似しようとする人などいないのかもしれないが…。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ