『ONE PIECE』のOPアーティストは呪われる?『鬼滅の刃』との決定的な違い

『ONE PIECE』のOPアーティストは呪われる?『鬼滅の刃』との決定的な違い

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

『週刊少年ジャンプ』の大人気漫画を原作とするアニメ『ONE PIECE』では、これまでさまざまなアーティストが楽曲を手掛けてきた。しかし、そんなアーティストたちのキャリアを辿ってみると、ほとんどが“オワコン化”している疑惑があるという。

ヒット曲に恵まれないジンクス

「ONE PIECE」の初代オープニングである「ウィーアー!」は、ご存じの通り、同作を代表する曲の1つ。きだたにひろしの“アニソン歌手”としてのデビュー曲でもある。

きだたにはこれをきっかけとして、さまざまなアニメの主題歌を担当。2002年には、人気アニソンユニット「JAM Project」に第2期メンバーとして加入している。とはいえ、ソロで携わった楽曲は「ウィーアー!」ほどのヒットに恵まれていない。2011年には、「ウィーゴー!」という楽曲で約12年ぶりに「ONE PIECE」主題歌を担当するも、ファンからの評価は散々なものだった。

また、2代目のオープニング『Believe』も名曲ではあるが、歌唱を担当した『Folder5』は一発屋として有名。ヒット曲を生み出せないまま、2003年ごろには活動終了を迎えてしまった。ただ、アーティストとしては大成しなかったものの、「Folder5」は後に人気女優となる満島ひかりが所属していたユニットとして歴史に名を残している。

さらに悲惨な末路を辿ったのが、『One day』を手掛けたロックバンド『Rootless』。鳴かず飛ばずで2015年に解散したのみならず、その翌年にはボーカルを担当していた人物がギターの窃盗によって逮捕される事件が起きた。

ほかにも、「ONE PIECE」の主題歌には、『ザ・ベイビースターズ』の「ヒカリへ」、『Bon-Bon Blanco』の「BON BOYAGE!」、『BOYSTYLE』の「ココロのちず」といった名曲が数多く存在する。しかしほとんどのアーティストは、その後ろくなヒット曲に恵まれていない。

「ONE PIECE」の呪いは存在する?

一発屋系のアーティストだけでなく、もともと知名度のあるアーティストやタレントが、アニメ「ONE PIECE」と関わった後に消えていったというウワサも存在する。その代表的な例が、2009年から2010年にかけてオープニングを担当した『矢口真里とストローハット』だろう。

このユニットが歌った「風をさがして」は、当時放送されていた人気バラエティー番組『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)とのタイアップで製作された曲。矢口真里、『品川庄司』品川祐、『アンガールズ』山根良顕など、ユニットに参加していた“ヘキサゴンファミリー”は次々表舞台から消えていった。

また、「風をさがして」の前にオープニングを担当していた『東方神起』にも呪いが降りかかっている可能性が。同グループの「Share The World」はファンからの評価も高く、「ONE PIECE」の歴代主題歌で1位の売り上げを記録するほどのヒット曲だ。しかし、現在の「東方神起」には2000年代後半ほどの勢いは見られない。メンバー間の分裂や活動休止、徴兵など、さまざまな問題があったと言われている。

国民的人気作品に携わったにもかかわらず、なぜ人気が上がるどころか、不吉なジンクスに見舞われてしまうのか。アニメ『鬼滅の刃』はLiSAの『紅蓮華』『炎』、Aimerの『残響散歌』が記録的な大ヒットを飛ばしているのだが…。実力のないアーティストをゴリ押しした結果なのかもしれないが、同情せざるを得ない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ