『ONE PIECE』1052話ルフィ&ゾロ復活はご都合主義? ワノ国での激闘は一体…

『ONE PIECE』1052話ルフィ&ゾロ復活はご都合主義? ワノ国での激闘は一体…

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』の世界観では、どれだけダメージを負っても「肉」を食べれば復活するというウワサがあった。それを裏付けるような展開が、6月13日発売の『週刊少年ジャンプ』28号に掲載された第1052話『新しい朝』で登場。読者からツッコミを浴びている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

「百獣海賊団」と黒炭オロチを打倒したことで、「ワノ国」は20年に及ぶ悪政からようやく解放された。決着の日から7日目、すでに国のあちこちでは希望に満ちた笑い声が鳴り響いている。

そんな中、戦闘によって倒れていたルフィとゾロがついに眠りから目覚めることに。2人は起きてから早々、それぞれ肉と酒にがっつき始めるのだが、国を挙げて宴をやろうとモモの助に提案されるのだった。

すっかり怪我は癒えているようで、さっそく仲間たちとコミカルな掛け合いに突入。ゾロに至っては、刀をとってサンジと喧嘩し始めたほどだ。

2人が完全復活したことは喜ばしいが、あれだけの激戦からたった数日で元通りになったことをいぶかしむ人も。ネット上では、《なぜルフィはピンピンしてるの…? 何事も無しに復活というのは非常に違和感》《ルフィもゾロ普通に元気なのかよ》《すごく思わせぶりな昏倒だったのに》《ルフィはまだいいとしてゾロの復活適当で笑った》《あっさり復活しすぎじゃない? 今後、どんなに瀕死になっても、どうせ無事なんだろ、と思ってしまう》《ゾロ、死神の幻影見てた割にはあっさり復活しとるがな》といったツッコミも少なくない。

「死神」の匂わせは何だったのか

ルフィはカイドウとの戦いにおいて、ギア5に覚醒。「ゴムゴムの実」が実は「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”だったことが判明し、力をフルに使って戦い抜いた。力の反動はかなり大きいようで、戦闘中には覚醒状態が解け、老人のようにヨボヨボになってしまう場面も。そのためカイドウ撃破後には、しばらく目が覚めないとも予想されていた。

また、ゾロはさらなる窮地を体験している。カイドウ&ビッグ・マムとの戦闘で全力を尽くし、一度は完全な戦闘不能状態へ。ミンク族の医師・ミヤギが「ゾウ」にあった超回復の薬を打ち込んだことで、なんとか蘇り、キングを撃破した。しかし超回復の薬は、副作用で倍の苦しみが来ると言われており、戦闘後には目の前に謎の「死神」が現れている。

とくにゾロはさまざまな描写から死亡フラグが立っていたため、一度死亡し、地獄から蘇るといった考察すら浮上していた。しかし結局は安静にするだけで回復し、すっかり元気になった様子。かつてミホークとの戦いでは大怪我を負い、しばらくダメージを引きずっていたが、今回はそれ以下の怪我だったということだろうか。

ちなみに、あまりにしぶとい2人とは対照的に、死力を尽くした「赤鞘九人男」のアシュラとイゾウは死亡したようだ。そしてバジル・ホーキンスも力尽きたような描写があり、いずれも現実味のある末路を辿っている。しかし一方で、カイドウにボコボコにされた錦えもんは元気ピンピンだった。

ただ、ルフィとゾロがあっさり復活したことには、何らかの理由があるのかもしれない。今後のフォローに期待したい。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ