『にじさんじ』所属VTuberのローレン・イロアスが、またもや炎上してしまった。つい先日までセクシービデオ違法ダウンロード騒動で謹慎していたが、今度は差別的な表現とも捉えられるワードを配信上で使用。ネット上で物議を醸しているようだ。
他社のVTuberも巻き添えに!?
問題の発言が飛び出したのは、『Rust』というゲームの配信を行っている最中。同ゲームは1つのマップで多人数のプレイヤーが遊ぶオンラインサバイバルゲームで、ローレンはさまざまな配信者が集まる“ストリーマーサーバー”にログインしていた。
しかし『ぶいすぽっ!』所属の女性VTuber・英リサと会話している場面で、ローレンの口から「ファビョる」というネットスラングが。これはかつて掲示板などで使用されていた、顔を真っ赤にして怒り狂っている様子を揶揄する言葉で、語源としては韓国にまつわる「火病(ファビョン)」が由来となっている。今回はそれをネガティブな意味合いで使ったことが問題となった。
案の定、その発言はネット上で拡散され、“差別発言”と騒ぎ立てられることに。韓国のネットユーザーにも発見され、批判を浴びている。
自身の発言に対して、ローレンはツイッター上で《言葉の意味を十分に理解しておらず、沢山の方を不快にさせてしまい大変申し訳ありませんでした》などと謝罪。また、彼と会話していただけの英リサも、《先程の配信で不適切な言葉に対して私が笑ってしまったシーンについてアーカイブのコメントでご指摘を頂き、良くない言葉だと知りました》と謝罪する事態に発展してしまった。
本日の配信で自分が不適切な発言をしてしまった件について、言葉の意味を十分に理解しておらず、沢山の方を不快にさせてしまい大変申し訳ありませんでした。
今後より一層発言に気を付けたいと思います。— ローレン・イロアス (@Lauren_iroas) June 10, 2022
『ANYCOLOR』が上場したばかりなのに…
ローレンといえば、今年2月にセクシービデオの違法ダウンロードが発覚して炎上。“自粛”という形での実質的な謹慎期間を経て、4月20日に活動を再開させたばかりだ。
それからわずか約1カ月と少しで再び炎上してしまい、SNSなどでは《お前が失言で燃える度に、にじさんじの印象が悪くなるんだからいい加減にしてくれ》《またコイツかよ…》《反省して戻ってきたんじゃなかったんか…?》《知らんかったが許されんのはギリ義務教育までじゃない?》といった声が。立て続けの炎上に、ただただ呆れるしかないようだ。
また「にじさんじ」を運営する『ANYCOLOR株式会社』が、上場したばかりというタイミングも、悪印象を際立たせてしまった様子。「にじさんじ」全体のイメージ低下を懸念する声も多く、《所属企業が上場するんだから気を付けろよ》《上場企業えにからさん、ローレン置いてて大丈夫そ?》などと言われてしまっている。
ネットスラングに関する炎上といえば、今年2月には元プロゲーマーのたぬかなが、身長が170cm未満の男性に対して「人権がない」などと発言して炎上。ゲーマー界隈では強過ぎるキャラクターを“人権キャラ”と言うなど、「人権」という言葉を気軽に使っていたが、それだけのことで所属プロチームから解雇されてしまった。
他にもネットスラングには、“閉じたコミュニティ”だからこそギリギリ許されているようなワードがたくさんある。プロゲーマーやVTuberに限らず、企業に所属するストリーマーはあまり多用しない方がよさそうだ。
文=大上賢一
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