大人気スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)には、神話などをモデルとしたサーヴァントが300体以上登場する。しかし、これだけの数をそろえていながら、見た目が“老婆”であるキャラクターは1人もいないという。なぜ男女で大きな偏りがあるのだろうか…。
『FGO』には「老年男性」が充実
ファンの不満が漏れだしたのは、最近開催された新ガチャ「トラオム ジェームズ・モリアーティ(ルーラー)ピックアップ召喚」がきっかけ。これは2部6.5章「死想顕現界域トラオム 或る幻想の生と死」に関連するサーヴァントから、期間限定を含む3騎の新規サーヴァントをピックアップするものだった。
目玉だったのが、シャーロック・ホームズのライバルとしてお馴染み、ジェームズ・モリアーティの新規SSR。これまでにいわゆる“イケオジ”枠として存在したモリアーティが、若かりし頃の姿として実装された形だ。
また、老人騎士のドン・キホーテと、老人軍師の張角も追加。全員が“老人”がらみのサーヴァントという、特殊なピックアップとして話題を呼んだ。
【カルデア広報局より】
6/8(水)18:00より期間限定「トラオム ジェームズ・モリアーティ(ルーラー)ピックアップ召喚」開催中!期間限定サーヴァント「★5(SSR)ジェームズ・モリアーティ(ルーラー)」を含む3騎の新登場サーヴァントをピックアップ!詳しくは→https://t.co/LhNjICOa9Z #FGO pic.twitter.com/lxZquka38C— 【公式】Fate/Grand Order (@fgoproject) June 9, 2022
しかしそんな老人推しの裏で、ファンが気になったのは“老婆”サーヴァントの不在。SNSなどでは、《FGOくんジジイ鯖増えてきたな ババアも増えてほしい》《そろそろマジモンのババア鯖も実装してほしい》《FGOくん強くて屈強なババア鯖出してくれないかな…》《精神的ババアは何人かいるような気もするけど、外見がそれなのは本当にいない気がする》といった要望が上がっていた。
若い子ばかりの女性サーヴァント
一応、従来のサーヴァントには、おばあちゃん要素のある女性キャラがいなかったわけではない。たとえば、天才魔術師のエレナ・ブラヴァツキーは自称「おばあちゃま」なのだが、魔法によって姿を15歳の姿に変えている。精神は老いているが、見た目は幼げだ。
また、エウロペも自身を「おばあちゃま」と形容。ヨーロッパ出身のサーヴァントたちを孫扱いする描写もある。しかし、彼女もまたシワひとつなく若々しい外見で、“萌えキャラ”として人気を博していた。
つまり内面はともかく、見た目が老婆であるキャラクターはほとんどいないということ。男性サーヴァントに関しては、老年や中年などのバリエーションが揃っているため、比較すると偏りが目立ってしまう。
幅広い年齢の男性サーヴァントが愛される一方、女性サーヴァントは萌えキャラばかり。“イケオジ”ならぬ“イケオバ”属性のキャラクターが、そろそろ登場してもいいのではないだろうか。
実際にファンの間では、聖人マザー・テレサ、禁酒主義者のキャリー・ネイション、放射線研究者マリ・キュリーといった“おばあちゃん”サーヴァントを望む声が。いつか要望が実を結んでほしいところだ。
文=野木
【画像】
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