“なろう系”スマホゲームはつまらない? ソシャゲ『無職転生』のサ終が早すぎる…

“なろう系”スマホゲームはつまらない? ソシャゲ『無職転生』のサ終が早すぎる…

“なろう系”スマホゲームはつまらない? ソシャゲ『無職転生』のサ終が早すぎる… (C)PIXTA

2023年にアニメ第2期が予定されている『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』だが、スマートフォン向けゲームは好調とはいかなかったようで、サービス終了を迎えることが決定。あまりにも早すぎる最後に、ネット上では悲しみの声と、「終わって当然」との意見が入り混じっている。

リリースのタイミングは完璧だったのに…

今回サービス終了が発表されたのは、『無職転生~ゲームになっても本気だす~』というゲーム。8月31日をもってサービス終了するようで、理由としては「皆様により楽しんでいただけるように尽力いたしましたが、今後皆様にご満足頂けるサービスの提供が困難という結論に至り」というお決まりの文言がアナウンスされている。

同ゲームがリリースされたのは、アニメ第1期の第1クールが終わった頃の2021年3月末。ちょうどアニメから「無職転生」にハマったファンは、物語の続きが気になって仕方がない時期だったので、リリースのタイミングとしては申し分なかった。

しかしアニメや原作の圧倒的な人気があったにもかかわらず、配信開始から約1年半で終了することに。「無職転生」の名前を使ってもどうにもならないほど、同ゲームはひどかったのだろうか…。

売り逃げ低品質ゲームが蔓延?

サービス終了の告知を受けて、実際にプレイしていたであろう人々からは、《あのクオリティーじゃなぁ いくらなんでもショボすぎ》《あんまり楽しくないイベントを2カ月に1回やってた》《シナリオはアニメでやった部分の原作エピソードを丸々ぶち込んだだけだし バトルは半自動で演出もしょぼい》《あんま悪くいうのも良くないけど正直クソゲーだった》といった声が。また《このクソゲーでよくここまで持った》とまで言われており、ゲームとしてのクオリティーは散々だったようだ。

「無職転生」のソシャゲにかぎらず、近年ではアニメ人気を見越して適当なクオリティーで売り抜けようとするゲームが増えている印象。たとえば『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』を原作としたスマホゲーム『防振り~らいんうぉーず!~』も、1年半ちょっとでサービス終了。こちらも「無職転生」と同じく、アニメ第2期放送まで持たなかった形だ。

こういった使い捨てのゲームが作られる風潮は、いわゆる“なろう系”と呼ばれる作品を扱ったスマホゲームがとくに顕著。最近のなろう系原作ゲームでそこそこ遊べる作品は、『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』くらいだろうか。

当たり前のことだが、原作ファンが望んでいるのは面白いゲーム。作品の名前を借りてゲームを作るなら、せめて『転スラ』くらいのクオリティーにしないと、ファンがかわいそうだ。

文=大上賢一

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dimarik / PIXTA