『ちいかわ』が本格ホラーに…? 突如出現した“脅威”に「GANTZっぽい」

『ちいかわ』が本格ホラーに…? 突如出現した“脅威”に「GANTZっぽい」

『ちいかわ』が本格ホラーに…? 突如出現した“脅威”に「GANTZっぽい」 (C)PIXTA

かわいらしいキャラクターたちの生活を描きつつも、なにか不穏な気配を漂わせている人気漫画『ちいかわ』。これまでは“闇”を抑え気味にしていたが、最近では徐々にそれが露呈し始めているという。読者の間では、奥浩哉のSF漫画『GANTZ』と比較されているほどだ。

『GANTZ』を思い起こす衝撃展開

話題を呼んでいるのは、7月2日に更新されたエピソード。シーサーが喫茶店でくつろいでいると、突如として怪異が出現。怪異は頭部からトゲトゲを生やした巨体の持ち主で、無数の目が付いていることからも“異形”の印象が強い。すぐさま店内はパニックに陥り、シーサーを含めた客たちは急いで店の外に逃げていくのだった…。

重要なのは、巨大な怪異がエプロンを付けていること。実は序盤のコマにて、同じようなエプロンを付けたキャラがチラッと写り込んでいたが、こちらは普通の風貌だった。すなわち普通だった店員が、何らかの理由で怪異と化してしまったのではないだろうか。

この展開から、読者の間では《ちいかわ最新話マジでGANTZっぽいな》《急にGANTZみたいな世界観になってますね…》《GANTZのメインキャラが死ぬ回みたいじゃないですか?》といった声が続出。

「GANTZ」でも、ありふれた日常が突如出現した“脅威”によって蹂躙されるシーンが描かれていた。読者の恐怖心を揺さぶってくるホラー演出も、「ちいかわ」と共通する部分だと言える。

「ちいかわ」の世界に潜むホラー感

「ちいかわ」は、愛くるしい見た目のキャラクターたちが主役なので、一見ゆるい雰囲気の作品に思われがち。しかし決して穏やかな世界観ではなく、作中ではこれまでホラーじみた出来事が多発してきた。

その中でも、今回のエピソードは「ちいかわ」の世界に潜む謎をかなり本質的に描いている。気になるのはやはり、「ちいかわ族」の1人だったと思われる店員が、いきなり怪異に変貌するという描写。もしかするとこれまで討伐対象として恐れられてきた怪異たちは、いずれも「ちいかわ族」の成れの果てなのかもしれない。

過去には、ちいかわと同じ職場で働いていた同僚の「オフィスグリコちゃん」が、怪異になってしまったという考察が行われていた。その後、討伐に現れたちいかわたちと出会った際は、意味深な反応を見せており、ファンの間でこの考察は有力なものと考えられている。

「なんか小さくてかわいいやつ」には、どんな秘密が秘められているのか。主人公たちを待ち受けている運命が心配でならない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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goami / PIXTA