『Apex Legends』や『Battlefield』シリーズといった人気タイトルを数多く世に送り出してきた『Electronic Arts』(EA)が、悪い意味で注目を集めることに。“ソロゲーム”を好む人々を揶揄するようなツイートを行い、国内外から呆れ声が上がっている。
ネットミームに便乗したネタツイが火種に
「EA」はアメリカに拠点を置くゲーム企業なのだが、7月1日に公式ツイッターが《They’re a 10 but they only like playing single-player games》という文章を投稿。こちらを翻訳すると、「彼らは完璧(10点)だけど、シングルプレイヤーゲームしかプレイしないからなあ…」といった内容になる。
They’re a 10 but they only like playing single-player games
— Electronic Arts (@EA) June 30, 2022
もともとは、海外で流行っていた「彼は完璧だけれど、○○なのだけがなぁ…」というネットミームに便乗したもの。人として10点でも、それを台無しにするほどの“減点対象”がある…というネタだ。要するに「EA」の公式ツイッターは、1人用のソロゲームを好んでいる人のことを揶揄していたことになる。
流行りに便乗した形とはいえ、これには英語圏のソロゲーマーたちが猛反発。日本のネット上でも、《こういうところが本当にEA》《ゲーム企業がそれを言うって…》《人の遊び方にケチつける前にまずは自分のところのクソゲーなんとかしたら?》《EAは世界イチ、ユーザーの気持ちが分からないゲーム会社だから…》といった批判を浴びてしまった。
「いい客」はマルチゲームのプレイヤー?
ちなみに「EA」傘下のスタジオは、これまでに数多くの1人用ゲームを送り出してきた。現在でも、『Star Wars Jedi:Survivor』や『Dead Space』リメイクといったタイトルを開発中だ。そのため、《EAも1人用ゲーム作ってんのにね》《EAさん、フォールンオーダーとかも出してるのに…》といったツッコミを入れる人も少なくない。
とはいえ、最近のゲーム業界ではマルチプレイに対応した作品がほとんど。ソロゲーム好きの肩身が年々狭くなっている印象はある。たとえば今年2月に発売され、世界中で大ヒットを記録した『エルデンリング』。同作はソロでも楽しめるゲームだが、『ダークソウル』と同じような仕組みでマルチプレイにも対応している。
世代が古いゲーマーほど、“ソロ専”の人が多いように見えるが、メーカーが重宝するのは今を生きるユーザーたち。そもそも1人用ゲームは基本的に一過性で終わるコンテンツなので、ゲーム会社的には寿命の長いマルチプレイゲームを重宝したがる風潮があるのかもしれない。
もちろん、だからといってソロゲーマーを煽るような発言をすれば反感を買ってしまうのは当たり前ではある。なぜ「EA」公式ツイッターは、謎に攻めたツイートを行ったのだろうか…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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