一歩の現役復帰は間近!?『はじめの一歩』1387話で明かされた“トリガー”の存在

一歩の現役復帰は間近!?『はじめの一歩』1387話で明かされた“トリガー”の存在

『はじめの一歩』134巻(森川ジョージ/講談社)

7月6日発売の『週刊少年マガジン』32号に、長寿ボクシング漫画『はじめの一歩』の第1387話が掲載された。さまざまな匂わせ発言によって、幕之内一歩の現役復帰が濃厚になりつつあるのだが、読者からは微妙な反応が上がっている。

※『はじめの一歩』最新話の内容に触れています

すでに引退しているにもかかわらず、飛躍的成長を遂げている一歩。ヴォルグ・ザンギエフと千堂武士がその謎について語っていると、ヴォルグのトレーナーである浜団吉が割って入る。団吉の目には、一歩にまとわりついている何かが見えるらしく、それは儚い夢とも妄執とも受け取れるものらしい。

さらに一歩と師である鴨川会長は何かにためらっており、願望を成就するためのトリガーを引けずにいるとのこと。あまりにぼんやりした発言だが、一歩の行く先にボクサーとしての未来があることを示唆しているようだ。

また、スパーリングを終えた後の一歩は、ミゲルに見守られながら起床。そこでウォーリーから、現役復帰を促すような言葉をかけられるのだった。前回のエピソードでヴォルグが一歩の実力を認めたのに引き続き、ウォーリーからもお墨付きを得た形になる。当の一歩本人は、復帰できない事情があると言葉を濁していたが…。

引き伸ばし展開に我慢の限界?

間柴了の世界前哨戦が終わってから、作中では一歩の現役復帰を匂わせるような展開が続いている。第1385話では、引退後に研いできた“牙”をむき出しにして、現世界王者のヴォルグに肉薄。苦手だったカウンターを習得していることや、新型デンプシー・ロールの完成フラグを示していた。

はたから見ると、実力的にはいつでも復帰できるほどに仕上がっている印象。しかし団吉の弁によると、一歩の足踏みには鴨川会長も関わっているようだ。しかも彼らの抱える事情についてはほとんど明かされていないため、まだまだ復帰の日は遠いのだろう。

引き伸ばし展開は今に始まったことではないが、今回こそは…と期待してしまった読者もいるらしい。ネット上では、《もうさっさと一歩復帰させちまえよ》《ここに来て会長の影を匂わせてどうするの…》《いい加減引き伸ばしやめろ》といった不満の声も少なくない。

もはや一歩の復活は予定調和と言っても過言ではないのだが、一体何が彼の歩みを阻んでいるのだろうか。ウォーリーとリカルド・マルチネスの試合が、1つのトリガーになってくれることを期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ