『チェンソーマン』ファンの間でアーニャが嫌われ者に…理不尽すぎる巻き込み事故発生

『チェンソーマン』ファンの間でアーニャが嫌われ者に…理不尽すぎる巻き込み事故発生

『チェンソーマン』11巻(藤本タツキ/集英社)

7月14日、大人気漫画『チェンソーマン』の第2部が『少年ジャンプ+』でスタート。世界中のファンが待ち望んでいた注目作だったが、その熱気が悪い方向にも働き、『進撃の巨人』や『SPY×FAMILY』に波及することになってしまった。

なぜかアーニャに苦情が殺到

配信初日から、数百万のアクセスを集めることとなった「チェンソーマン」。とくに更新が行われた深夜12時には、首を長くして待っていたファンたちが雪崩のように詰めかけたようだ。そのため「ジャンプ+」の通信環境が不安定になり、大多数の人が通信エラーに見舞われた。

そこでエラー画面として表示されたのが、「SPY×FAMILY」のアーニャが漫画を読み疲れて眠っているイラストだ。つまり熱心な「チェンソーマン」ファンは、本編を読みたい気持ちとは裏腹に、何度もアーニャと対面するはめに…。

耐えきれなくなった読者からは、《チェンソーマン読めなくてイラつき過ぎて、アーニャのこと嫌いになってきた》《人生で初めてアーニャにブチギレたかもしれません》《チェンソーマンが読めない!! アーニャきらい!》《世界で一番アーニャ恨んでる自信あるわ。早くチェンソーマン読ませろ》といった声が続出。もちろん、アーニャ本人には何の罪もない。

「進撃の巨人」のネタバレに触れてしまう人も

通信が安定してからも、オタクたちの狂騒は終わらなかった。本編を読んだ人々が、SNS上で感想や考察を盛んにつぶやいたのだが、そこでネタバレ騒動が巻き起こったのだ。

「チェンソーマン」2部の幕開けを告げる第98話『鳥と戦争』は、誰が見てもわかるようなパロディーが散りばめられていた。『タコピーの原罪』や『100日後に死ぬワニ』などの流行作品、そしてギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』なども元ネタではないかと考察されている。

そうした作品の性質から、SNSユーザーたちは元ネタ探しなどで大盛り上がり。そこでとあるシーンについて、「進撃の巨人」のパロディーと指摘するツイートも相次いだ。

問題は、その指摘が画像付きで行われていた上、パロディー元が作品の根幹に関わる重要シーンであること。しかも、まだアニメ化されていないパートだった。思わぬネタバレに、アニメ派の「進撃の巨人」ファンたちは、《「チェンソーマン第2部」のツイートで進撃の巨人のネタバレくらった無理…》《トレンド見てたらまた進撃のネタバレ事故で見ちゃった…》と、悲しみに暮れている。

第2部が始まる直前には、考察勢を牽制するような読み切り『フツーに聞いてくれ』が公開されていたが、今回の狂騒はその内容を髣髴とさせる。「チェンソーマン」をフツーに読んでくれ…と言わざるを得ない。

文=野木
写真=まいじつエンタ