リカルド・マルチネスの王座は揺るがない?『はじめの一歩』1388話ウォーリーに敗北フラグ

リカルド・マルチネスの王座は揺るがない?『はじめの一歩』1388話ウォーリーに敗北フラグ

『はじめの一歩』134巻(森川ジョージ/講談社)

7月13日発売の『週刊少年マガジン』33号に、『はじめの一歩』の第1388話が掲載。史上最強のフェザー級チャンピオンことリカルド・マルチネスと、野生の天才児・ウォーリーとの試合がいよいよ目前に迫ってきたが、その結果を「予定調和」と捉える人もいるようだ。

※『はじめの一歩』最新話の内容に触れています

決戦に向けて、低酸素状態を想定したランニングメニューで調整を行うヴォルグ・ザンギエフとウォーリー。そんな2人に付き合いながら、幕之内一歩と千堂武士は戦いの展望を予想し合う。

そこで千堂はウォーリーの実力を認めつつも、がむしゃらに相手に勝とうとする殺気が欠けていることを指摘。しかし一歩は、殺気あふれるボクサーたちが負けてきたことを振り返り、むしろ自然体のウォーリーに可能性を見出すのだった。

そして、いよいよ試合前会見で2人が対面。リカルドは未知数のファイトスタイルをもつ相手を警戒しつつ、自身に満ちた応答。そんな“絶対王者”に対して、ウォーリーは舌を出して挑発してみせる──。

ついに決戦の火蓋が切って落とされそうな雰囲気だが、さっそく読者の間では勝敗予想が白熱している模様。これまでウォーリーのポテンシャルが強調して描かれてきたため、《ワンチャンウォーリー勝って世代交代あるんじゃね?って思ってる》《ウォーリーならあるいはという期待感があるな》《ここまで型破りの挑戦者は初めてだろうし、かなり苦戦しそうな予感はあるね》と大番狂わせを期待する人も少なくない。

勝敗のカギを握るのは一歩?

たしかに、両者の設定などを踏まえると、ウォーリーに勝機があるという見方もできるだろう。リカルドは完全無欠のボクサーだが、未知の可能性を秘めたウォーリーなら、一矢報いる可能性はゼロではない。

とはいえメタ的に考えてみると、やはりリカルドの王座は揺るがないようにも思える。かつてウォーリーに唯一の黒星を付けたのは、ほかでもない一歩。もしウォーリーがリカルドに勝利してしまえば、ある意味で一歩がリカルドの上に来るような格付けとなってしまう。

一歩の現役復帰を既定路線だと考えれば、なおさらリカルドの勝利は揺るぎないものに。一歩のボクサー人生における“ラスボス”の一角となるのは、リカルドだと考えられている。だとすれば、ウォーリーに敗北してリカルドの格が下がるような展開は、万に一つもありえないだろう。

ウォーリーの勝利はかなり現実味が薄いのだが、それでも何かが起きそうな予感があるのは「はじめの一歩」のすごいところ。リングの中で、一体どんな試合が繰り広げられるのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ