名作漫画『惑星のさみだれ』アニメ化は失敗? 伝説の迷作「いもいも」再来か…

名作漫画『惑星のさみだれ』アニメ化は失敗? 伝説の迷作「いもいも」再来か…

名作漫画『惑星のさみだれ』アニメ化は失敗? 伝説の迷作「いもいも」再来か… (C)PIXTA

完結から12年の時を経て、レジェンド的名作漫画『惑星のさみだれ』が晴れてアニメ化を果たした。すでに地上波では第2話まで放送されているのだが、そのクオリティーに落胆する原作ファンが相次いでしまったようだ。

大人気漫画のアニメ化なのに…

同作は「ヤングキングアワーズ」で2005年~2010年にかけて連載された、水上悟志による作品。主人公の平凡な大学生・雨宮夕日は、人語を話すトカゲから「指輪の騎士」に選ばれたことを告げられ、地球滅亡を目論む魔法使いとの戦いに巻き込まれていく。

先の読めない展開と壮大なバトル、細やかな心理描写などによって、根強い人気を誇ることに。漫画好きの間では、知る人ぞ知る名作となっていたが、ようやくそれがアニメ化にいたった。

しかしいざ放送されると、作画のクオリティーに対して、《1話目なのにアクション作画冴えんな》《うーん、これを毎週見るのはちょっとキツいなあ…》《作画が崩壊まではしてないけど絶妙に低予算感あってこの先不安になる…》《紙芝居をそのままアニメにしてるみたいに見えて残念》といった批判が続出している。

ちなみに同アニメの制作会社は、かつて“伝説の作画崩壊”として話題になったアニメ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』(いもいも)を作ったNAZ。一部では、「いもいも」の再来とも揶揄されていた。

作画と声優が原作ファンを怒らせてしまう

1話から原作ファンをがっかりさせた「惑星のさみだれ」だが、火種となったのは作画だけではない。それに続いてやり玉に挙がっていたのが、声優の演技力だ。

とくに賛否を呼んでいるのが、雨宮夕日役を演じる榎木淳弥の演技。榎木は人気アニメ『呪術廻戦』で主役・虎杖悠仁を演じる売れっ子声優だが、なぜだか「惑星のさみだれ」ではなかなかファンの心を掴みきれていない。

第1話の夕日は斜に構えた態度で、感情の起伏が少ない難しい役どころ。それが裏目に出たのか、《榎木淳弥の第一声が棒過ぎてずっこけてしまった》《冒頭で何言ってるかが分からない》《トカゲと榎木淳弥が話してるの見て、これは見てられんと思って、停止した》と不満を囁かれてしまっていた。

原作のストーリーは、序盤はさておき「4巻からが本番」というのがファンの間では定説。アニメのクオリティーも徐々に安定してくれることを願おう。

文=野木

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