第2部の幕開けによって、ますます注目が集まる『チェンソーマン』。7月27日に『少年ジャンプ+』で第100話『裸足の歩き方』が更新されたが、その内容は読者たちの予想を裏切るものだった。信じがたいことに、ほのぼのとした学園モノの世界が広がっていたのだ。
※『チェンソーマン』最新話に触れています
ひょんなことから「戦争の悪魔」に身体を乗っ取られ、「デビルハンター部」の入部試験を受けることになった三鷹アサ。さっそく3人組で校舎のなかを探索するのだが、そこでクラスメイトの女子からイジメめいた悪意を向けられてしまう。
アサは耐えきれずに入部試験を放棄し、帰宅しようとするのだが、下駄箱にも嫌がらせの痕跡が。コケピー騒動のトラウマも蘇り、鬱々とする彼女に対して、試験で同じグループとなったユウコは美しい友情を向ける…。
「#チェンソーマン 第二部」
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— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) July 26, 2022
「チェンソーマン」といえば血みどろで容赦のない世界観のイメージがあるが、今回描かれたのはまるで“らしくない”ハートフルな学園ドラマ。イジメ描写もあっさり切り上げ、ユウコとアサのさわやかな交流が描き出されている。
当然、ほとんどの読者は意表を突かれた模様。一部では、『週刊少年ジャンプ』本誌で6月から連載が始まった『ルリドラゴン』との類似性も指摘されていた。
闇堕ちした「ルリドラゴン」?
「ルリドラゴン」は、身体が突如ドラゴン化した女子高生・ルリの物語。とくに事件らしいことが起こらない、女の子たちの“百合”めいた平和な日常を描いた作品だ。
「チェンソーマン」の100話も同じような読後感のストーリーだったため、ネット上では《読み味がルリドラゴンのそれなんだよなぁ…》《チェンソーマン最新話がかなりルリドラゴンしてる》《これ実質ルリドラゴンだろ》といった声が相次いでいる。
何の偶然か、7月25日に発売された「ジャンプ」34号でも、ギャグ漫画『僕とロボコ』が「ルリドラゴン」を1話丸ごと使ってパロディしたばかり。それに「チェンソーマン」が続く形となったため、《チェンソーマンまでルリドラゴンになってしまったのか…?》と動揺を招いていた。
ただ、忘れてはいけないのが、『チェンソーマン』では善人ほど死にやすいという点。ユウコに対して《チェンソーマンでいい子とか絶対死ぬに決まってるでしょ!》《ユウコ脊髄剣の前振りにしか見えない》といった予想も少なくない。
実際、第1部ではレゼをめぐるどんでん返しがあったことが印象的。ユウコとの友情は、やはり絶望的なエピソードの前触れなのだろうか…。
文=野木
写真=まいじつエンタ