ジャンプ+に“きれいなロボコ”誕生!? 新作読み切り『マーガレット2044』が話題沸騰

ジャンプ+に“きれいなロボコ”誕生!? 新作読み切り『マーガレット2044』が話題沸騰

ジャンプ+に“きれいなロボコ”誕生!? 新作読み切り『マーガレット2044』が話題沸騰 (C)PIXTA

7月26日に『少年ジャンプ+』で配信された新作読み切り『マーガレット2044』が、漫画好きの間で高い評価を得ているようだ。どことなく既視感のあるSFストーリーで、一部では“きれいなロボコ”という名誉なのか不名誉なのか分からない別称も生まれていた。

※『マーガレット2044』の内容に触れています

同作は、ミヨカワ将によるSF作品。舞台は、ロボットやアンドロイドといった存在が当たり前となった近未来だ。

主人公となるのは、メイドとして働く人型ロボットのマーガレットと、その主である少女・奈々果。6年前にマーガレットが家にやってきてから、2人はさまざまな思い出を作ってきたのだが、機械の身体には経年劣化によっていろいろとボロが出てしまう。そこで奈々果は、なんとかマーガレットを修理してくれる技師を見つけようとするが…。

作中ではSF作品ではお馴染みの「ロボット三原則」や、ロボットの心・感情といったテーマが登場。いずれも一見よくある設定であり、ストーリーを予想できそうな気もするのだが、むしろ同作はありがちな設定を逆手にとることが狙い。最後には衝撃的などんでん返しも待っており、読み応えのある短編となっていた。

ネット上でも大好評のようで、読者からは《「マーガレット2044」びっくりするほど面白かった》《今週の読み切り超好き…ロボと通じ合うのベッタベタだけどいいよね…》《話のまとまりがとても良くていい読み切りだった…!》と絶賛されている。

ジャンプ本誌では連載できない理由

また、「マーガレット2044」の内容から、現在『週刊少年ジャンプ』で連載中の『僕とロボコ』を思い出す人も少なくない。たしかにいずれもメイドとして働く人型ロボットであり、首が回ったり、素手のパワーでごり押したりと、ポンコツなところがあるのも似ている。ただ、マーガレットはピュアな性格なので、《綺麗なロボコだった》と評価されているようだ。

なお、作者のミヨカワ将はこれまで『屍人荘の殺人』コミカライズ版の作画などを担当してきた作家。過去には村田雄介や堀越耕平のアシスタントを務めた経験もあり、作画のクオリティには定評がある。短編でストーリーを十分作れることを証明したため、今後連載をもつ可能性もあるだろう。

ただ、ロボコはよく知られているように嫉妬深い性格であり、ロボットなどに競争心をむき出しにしがち。もし「マーガレット2044」が連載にこぎつけたら、マーガレットへの敵視が止まらないかもしれない。

「ジャンプ」本誌ではロボコが許さないだろうが、「ジャンプ+」などで連載されることを期待したいところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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