シャニマス声優・近藤玲奈もSNS休止を発表…なぜ声優とSNSは相性最悪なのか?

シャニマス声優・近藤玲奈もSNS休止を発表…なぜ声優とSNSは相性最悪なのか?

シャニマス声優・近藤玲奈もSNS休止を発表…なぜ声優とSNSは相性最悪なのか? (C)PIXTA

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の風野灯織役などで有名な声優・近藤玲奈が、SNSの休止を発表。やはり声優とSNSは“水と油”なのか、過去にも多くの声優がツイッターなどで苦い思いをしているようだ。

数字のプレッシャーでSNS断ち?

近藤は7月31日に行ったツイートで、SNS活動の休止を発表。その文章によると、どうやら自己否定感の強さから、世間に需要があるのか信じられなくなってしまったようだ。

投稿するたびに「毎回コメントやいいね数」が気になり、悩んでしまっていたとのこと。「このままでは自身の歩みが出来なくなり、精神的なダメージが募っていくだけだと感じました」として、謝罪交じりに自分の選択について説明していた。

SNSではファンの反応がコメントや「いいね数」として可視化されるため、そのことがよほど心の負担だったのだろう。近藤はSNSが下手だったわけでは決してなく、ツイッターフォロワー数は約6万9,000人と“シャニマス声優”の中では多い方だった。ただ、いくら数字があったところで、それを本人が自信につなげられるとはかぎらない。

彼女だけで他にも、さまざまなプレッシャーで“SNS断ち”をする声優は存在する…。

SNSで苦しむ声優たち…

たとえば2018年には、『東京リベンジャーズ』の柴八戒役などでお馴染みの男性声優・畠中祐が、SNS活動の休止を発表。彼もSNS上の“数字”に囚われたようで、「実は僕は凄く臆病です」としながら、「フォロワー数も気にするし、リツイート数も気にするし、エゴサだってしちゃうし、そんな風に、構ってもらうことに喜びを覚え、自信のない自分を鼓舞してきました」と告白していた。

しかし「携帯とにらめっこ」している自分を変え、外の世界に目を向けるためにSNS断ちを宣言。演技のために誰よりも繊細な心を持ち続けなくてはいけない声優にとって、SNSは劇薬になってしまうのかもしれない。

また、一部ユーザーの行動によって、声優が精神を病んでしまうケースも。2016年には上坂すみれが、心ないリプライが「看過できない数」になったことを理由にツイッターを休止。この件について、自身のブログでは「対話の相手はbotではなく普通の人間であることを念頭に置いてくださいね」などと呼びかけていた。

その他、田村ゆかりのようにデマに巻き込まれてしまうパターンも。とある一般ツイッタラーがつぶやいた“仕事をサボってサッカーを観戦していた”という情報が、さも真実かのように広まってしまった。田村はこの噂をきっぱりと否定し、「ツイッターってほんと嫌い」などとツイート。さらにファンですらこの噂を信じてしまったことを嘆いていた。

有名芸能人と同じレベルの影響力・発信力を誇る声優たちは、今や少なくない。それだけにSNSの運営は、今後もさらにシビアになっていきそうだ。

文=大上賢一

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Khosro / PIXTA