『ワンパンマン』214話ガロウ編ついに完結へ! 7年を費やした大団円に賛否…

『ワンパンマン』214話ガロウ編ついに完結へ! 7年を費やした大団円に賛否…

『ワンパンマン』26巻(原作:ONE、漫画:村田雄介/集英社)

『となりのヤングジャンプ』で連載中の村田雄介版『ワンパンマン』。8月4日に更新された第214話では、サイタマとガロウの戦いがようやく決着することとなった。あまりに壮大なスケールで描かれた物語だったが、最後まで原作改変の是非をめぐる議論が飛び交っているようだ。

※『ワンパンマン』最新話の内容に触れています

時間を遡行したサイタマのパンチによって、ガロウは神の力を失うことに。この後起こるはずだった壮絶なバトルが人知れず終焉し、それまでの経緯は「核」の記憶を受け継いだジェノスだけが知る話となった。

その一方でガロウは、ヒーローたちによる一方的なリンチの対象となる。しかしガロウはそれに抵抗するどころか、進んで殴られにいき、死を願うような態度。実際にアマイマスクが処刑を始めようとするのだが、タレオやキングが相手に入ってガロウをかばう。そして最後には、サイタマとガロウが短い対話を交わすのだった──。

作者の村田によると、次回の更新で後日談が描かれ、「ガロウ編」は完結するとのこと。なんとこのエピソードだけで、足掛け7年の時間が経ったという。

美しい結末に、ネット上では《いろいろ言われてるけど、素直に面白かったわ》《物語のシメとして最高に良かったな》《ガロウ編…いい終わり方だった…》と感慨に浸るファンが続出。しかしその一方で、最後まで納得いかなかったという人も…。

村田版「ガロウ編」が目指したもの

「ガロウ編」では原作にあたるONE版から逸脱した展開が幾度も描かれたが、最終的にガロウがサイタマに敗れて改心するという大まかなストーリーは同じ。とはいえ、最後までサイタマの本当の強さを他のヒーローたちが知ることなく終わるなど、原作から改変された部分も存在する。

とくにファンから不評だったのが、原作では存在したサイタマとガロウの問答がバッサリとカットされていた点。ガロウの改心にとって重要な展開だったはずなのだが、村田版ではそこが省かれたことで、ガロウが改心する描写がふわふわしたものとなってしまった。

また、5月19日に更新された第209話が、後日全く別のエピソードに差し替えられたのも記憶に新しい。差し替え前はサイタマとガロウが1対1でちゃぶ台を挟むという衝撃の展開だったのだが、完全になかったことにされている。

幻の「ちゃぶ台エピソード」がとくに触れられずに終わったことで、《例のちゃぶ台のシーンはどうするつもりだったんだよマジで》《ちゃぶ台完全になかったことになって悲しい》《ワンパンマン、結局あのちゃぶ台は何だったんだ》と疑問を持つ人たちもいるようだ。

良くも悪くも大きな注目を集めた激動の「ガロウ編」。それだけ「ワンパンマン」というコンテンツがファンに愛されているということだろう…。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ