『ONE PIECE』ビビ失踪後の行く末は…麦わらの一味と合流の可能性はゼロ?

『ONE PIECE』ビビ失踪後の行く末は…麦わらの一味と合流の可能性はゼロ?

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

ネフェルタリ・ビビといえば、漫画『ONE PIECE』において熱狂的な人気を誇るキャラクター。「麦わらの一味」への加入を希望する人も数知れないが、実際にはその可能性はほとんどゼロだと言える。彼女には決して消えない“前科”があるからだ…。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

「麦わらの一味」の人数については、第1話でルフィが発したセリフから、最終的に「10人」になるものだと考えられてきた。現在は9人のメンバーとなっているので、“最後の1人”が加入する可能性が高い。

そこで仲間候補の筆頭となっているのは、「ワノ国編」で登場したカイドウの子・ヤマト。これまでにさまざまな加入フラグが描かれてきたうえ、8月1日発売の『週刊少年ジャンプ』35号に掲載された「ONE PIECE」1055話では、光月モモの助がヤマトを「麦わらの一味」へ送り出す未来について語っていた。

そんな描写に複雑な心境を抱いているのが、ビビの仲間入りを信じるファンたち。彼女が登場した「アラバスタ編」はかなり昔の話だが、ルフィたちとの強い絆が描かれたこともあり、いまだにビビファンの熱意は強烈だ。ネット上では、《最後の仲間はヤマトよりビビ派です》《最後の仲間はビビしか認めないからな…ってずっと思ってる》といった声が少なくない。

しかし冷静に考えると、ヤマトの動向とは関係なく、ビビには仲間入りしにくい理由が存在する。それは初登場時の“黒歴史”が原因だ。

ビビの過去の罪は消えない?

当初、ビビはアラバスタ王国の王族という出自を隠したまま、敵キャラクターとして登場した。「バロックワークス」の刺客、ミス・ウェンズデーとして、悪事に手を染めていたのだ。

「麦わらの一味」がグランドラインに入った直後、リヴァース・マウンテンでのこと。巨大なクジラ・ラブーンの体内にて、ビビは相棒のMr.9と共に任務を遂行していた。そこで体内に飲み込まれてしまったルフィたちと偶然遭遇するのだが、彼らの目の前でラブーンの胃袋にロケットのようなものを放ち、風穴を開けようとする。

クロッカスが身を挺して守ったものの、ビビたちの目的はズバリ捕鯨。ウイスキーピークの食糧にするために、殺そうとしていたのだという。ミス・ウェンズデーを演じるためには仕方なかったのかもしれないが、かなり非道な行為だろう。

なにより問題は、その後ラブーンが重要な存在だと分かったこと。「スリラーバーク編」で仲間になったブルックは、かつてラブーンと同じ船に乗っていた戦友であり、ほかでもない“再会”を約束した相手だった。そんな親友を殺そうとしていた人間が仲間になることを、ブルックは許容できるだろうか…。

とはいえ、ネフェルタリ家は唯一下界に残った天竜人の血筋であるため、今後もビビが重要な立場であることは間違いない。1054話ではビビの失踪が明らかになったが、今後「麦わらの一味」とどのように絡んでくるのだろうか。その動向に注目したい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ