『ジャンプ』史上最強キャラは誰!? 孫悟空に勝てるのは…　（C）PIXTA

漫画好きが集まると、必ずと言っていいほど「どのキャラクターが一番強いのか」という話題になるもの。とくに『週刊少年ジャンプ』の作品には戦闘力の高いキャラが多数いるため、議論が紛糾しがちだ。本稿では、そんな難題に1つの結論を出そうと思う。

「ジャンプ」に伝説を残した猛者たち

最強キャラ議論において、まず名前が挙がりやすいのは『ドラゴンボール』の孫悟空だろう。そもそも作品自体のスケールが惑星・宇宙規模と大きく、その中でも悟空は作中最強格だ。元来の強さに加えて、新たな敵が登場するたびに成長し続けるポテンシャルの高さを考えれば、有力候補といっても過言ではない。

ただ、単純なパワーによって戦うスタイルなので、能力バトル的なからめ手のアプローチには相性が悪いかもしれない。そうした意味では、むしろ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の主人公、ジョルノ・ジョバァーナの名前を挙げたくなる。

同シリーズでは、人智を超えたスタンド能力者によるバトルが繰り広げられるが、覚醒したジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」はとくに異質。「ジョジョ」ファンの間でも、つねに最強のスタンドとして名前が挙がるチート能力だ。なにせ敵対した相手の動作や意志をすべて“ゼロ”にするという能力で、その気になれば敵を永遠に死の円環に閉じ込められる。

最近のヒット作では『呪術廻戦』の五条悟が議論の的になるものの、ジョルノ相手の相性は微妙なところ。五条といえば無限の空間を操る「無下限呪術」の使い手だが、攻撃する際には相手への敵意を向ける必要がある。また、空間を司る能力だと思われるため、時間軸の操作を行うジョルノへの対処はやはり難しそうだ。

どんな条件でも勝てる「強さ」

いずれもバトル漫画の最高峰に位置するキャラクター。しかしそんな彼らをしのぐほどの力をもつ人物が存在する。2009年から2013年まで連載された学園バトル漫画『めだかボックス』の安心院なじみだ。

安心院は「1京2858兆519億6763万3865個のスキル」を持つという人外の存在。実際に安心院がスキルを使用した際、スキル名が数ページにわたって背景いっぱいに埋め尽くされたことは、「ジャンプ」の歴史に残る名エピソードだろう。

しかもたんなる見掛け倒しではなく、スキルは強力なものばかり。不老不死のスキル「死延足」（デッドロック）、運命を支配するスキル「命令配達人」（トランスポートプラン）、対象をレベル1に戻すスキル「帰路消失」（ロストパスワード）といったものから、スキルを無効化するスキル「無効脛」（ライフゼロ）など、規格外の異能が揃っていた。

当然、読者からも圧倒的な信頼を得ており、ネット上では《安心院さんを超えられる最強キャラを知らない》《安心院さんのスキルが全部通じる前提なら勝てるやつはいないで終わってしまう》などと評価されている。

とはいえ、そんな彼女に拮抗しそうなのがギャグ漫画『とっても！ラッキーマン』のラッキーマンだ。恐ろしいほどの幸運により、つねに自分に都合のいい展開になる能力者なので、何らかの理由でスキルが通じないラッキーが起きるかもしれない…。

実現は難しいだろうが、いつの日か最強キャラ同士の夢のバトルが見てみたいものだ。

文＝「まいじつエンタ」編集部

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Khosro / PIXTA