アニメ『ONE PIECE』神回が台無し…驚異的な引き延ばしに「萎えちゃった」

アニメ『ONE PIECE』神回が台無し…驚異的な引き延ばしに「萎えちゃった」

『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)

ますます盛り上がるアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の「ワノ国編」。8月7日放送の第1028話『四皇を超えろ ルフィ反撃の鉄拳』ではそのテンションが最高潮に達したものの、大胆な引き伸ばしシーンがあったことから、ファンたちは複雑な心境になってしまったようだ。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

今回のエピソードでは、原作の第1010話と第1011話をベースとして、12ページほどを映像化。前半は海へと落とされたビッグ・マムの反撃シーンが描かれ、後半ではルフィとカイドウの手に汗握る一騎討ちが展開された。

とくに大きな反響を呼んだのが、ルフィとカイドウの戦闘シーンだ。ギリギリまで追い詰められていたルフィは、ここにきて“覇王色の覇気”を身にまとう戦い方があることを発見。拳へと覇気を集めると、怒涛のラッシュを行う。それによって、今まで難攻不落だったカイドウがついにダメージを受けるのだった…。

ルフィがカイドウに強烈な一撃を放つシーンは、まるで劇場版さながらのアニメーションで描かれており、《神作画》として話題に。さらにはBGMとして、「新世界編」最初の主題歌である『ウィーゴー!』、誰もが知る名曲『ウィーアー!』が連続で流れるというサプライズもあり、ファンたちを大興奮させている。

どうしても気になる引き伸ばし

まさしくアニメ『ONE PIECE』の歴史に残るような神展開。ところが一部の視聴者は、それを心から楽しめなかったようだ。理由としては、至るところでお馴染みの引き伸ばし展開が目に付いたからだという。

もっとも顕著だったのが、ビッグ・マムが「ソルソルの実」の能力によって新たなホーミーズ「ヘラ」を生み出すシーン。これはアニメオリジナルの話ではないが、原作ではたった1ページで終了した展開だった。しかしアニメ化するにあたって、ヘラの口元だけを映した意味深なカットなどが多用され、約4分ものボリュームになっている。

神展開とグダグダ展開とのあまりに大きなギャップに、視聴者たちは《アニワンはやっと覇王色纏ったか。おもろいけど引き伸ばし…》《引き伸ばしエグくて萎えちゃった》《昔と変わらず引き伸ばし山盛りの遅延アニメでドラゴンボール化進んでて草。ヘラの登場から初攻撃シーンだけで何分使うねん》などと複雑な心境を吐露。

その一方で、引き伸ばしになんとか耐えきった人もいるようで、《アニワン引き伸ばし凄いけど、作画も凄い》《引き伸ばしはあれど、この熱量だから観れるわ》といった声も上がっていた。

無理のある引き伸ばしによって、せっかく工夫した作画や演出が損なわれてしまわなければよいのだが…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ