“放送禁止ネタ”擦りすぎ!?『ラヴィット』の内輪ノリに視聴者興ざめ

川島明 

川島明 (C)まいじつ 

「お前らにお笑いとは何かを見せてやる」と上から目線なところのある『ラヴィット!』(TBS系)が、なんともいえない内輪ノリを披露してネット上の失笑を買っている。

番組は8月30日の放送にて、「スーパー&コンビニで買えるアイス人気20品 プロが選んだ! 1番美味しい商品とは?」といったクイズを出し、『相席スタート』の山添寛が「FANZAグレープ アイスバー」と解答。

ファンタグレープと成人向け動画配信サイト・FANZAをかけた低俗なボケ解答を披露する。

朝からバラエティーを実況できる謎の層にはこれがウケたようで、旧統一教会問題や記録的円安といった話題を抑え、ツイッタートレンド入りの大盛況。さらに、『TVer』の見逃し配信で、「FANZAグレープ」のフリップを出す場面が番組キャラに差し替わるという編集が挟まれたため、夜には再びトレンドを席巻したのだった。

これに味を占めたのか、翌週9月6日の放送では、このキャラが右手にファンタグレープを持ち、怒ったイラストで登場。クイズの前に「山添寛! 先週はよくも朝番組にふさわしくないボケをやってくれたなー!!」などといった形で説教したのだった。

しつこくコスって視聴者興醒め

しかしこうして何度も扱っている以上、本気の注意ではなく〝そういうネタ〟であることも明白。放送禁止ネタでもないのに「放送禁止ネタしちゃったぜっ!」とまるで武勇伝のように紹介し、何度もこすることに冷めた視聴者も多かったようで、ネット上には

《こんなもんを面白いと感じるヤツがいることに驚く》
《先週のネタをわざわざ番組側が蒸し返すんだから 苦情もほとんどなかったんでしょ》
《わざわざ蒸し返してさらに視聴者に「周知徹底」するくらいですから、番組的にむしろおいしかったということじゃないでしょうか? 本当のお叱りなら裏でやるでしょう》
《控室で話すネタだろ》
《全く問題ない程度の下ネタ(とも言えない程度)だから今回蒸し返せるし、TVerでもカットしてやるという笑いにできる》

との冷静な意見が相次いだのだった。

「『ラヴィット!』は『どう? 面白いでしょ?』なノリを、芸人と2軍ジャニーズが朝から繰り広げる地獄のような番組。視聴者の大半は、朝からバラエティー実況できるニートとジャニオタ、『これぞバラエティー』『笑いとはこういうこと』と〝知ってる風〟を吹かす自称・お笑い通ばかりです。そのくせ、やっていることは単なる飲み会や男子校のようなノリで、お笑い通が見下している『コムドット』や『東海オンエア』と同レベル。くだらない出演者と『ニチャァ』とする視聴者、両者が混ざった番組です」(お笑い評論家)

FANZAの名を出しただけでキャッキャし、何週にもわたってこすり続ける…。こんな男子校・飲み会のノリで金を貰うとは、プロのコメディアンとして恥ずかしくないのだろうか。

【あわせて読みたい】