『ONE PIECE』クロコダイルに“先代女帝”説が浮上…白ひげに恋した過去も?

『ONE PIECE』クロコダイルに“先代女帝”説が浮上…白ひげに恋した過去も?

『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』に登場するボスキャラの中でも、とりわけ人気が高いクロコダイル。その過去は謎に包まれており、考察勢の間では「元女性」という説も囁かれている。9月12日発売の『週刊少年ジャンプ』に掲載された最新話では、この説にさらなる進展があったようだ。

クロコダイル=元女性説

そもそも、なぜクロコダイルは「元女性」だと疑われているのだろうか。きっかけとなったのは、「インペルダウン編」の描写だ。

そこでエンポリオ・イワンコフは、クロコダイルについて“弱み”を1つ握っていることを明かしていた。イワンコフといえば、ホルモンを自在に操る「ホルホルの実」の能力者。作中では、自身や他者の性別を何度も入れ変えている。このことから、クロコダイルはかつて“男性へと性別を変えてもらった”のではないかと推測されているのだ。

またもう1つの根拠として、外見的特徴も挙げられる。一般的には右耳のみにピアスを付けるのは、女性性をアピールする意味があると言われるのだが、クロコダイルが付けているのも右耳ピアスだ。

さらに『ONE PIECE』では、男女のキャラクターの書き分けとして、髪の描写が異なっている。男性キャラクターの黒髪には、“ツヤベタ”が入らないのだ。そんな中、なぜかクロコダイルだけは男性でありながら髪にツヤがあるため、イレギュラーな性の持ち主だと考えられている。

ここまではすでに考察されていた内容だが、最新話にあたる第1059話『コビー大佐の一件』では、新たな説が浮上。一言でいうと、「クロコダイルはアマゾンリリーの先代皇帝だ」という内容だ。

アマゾンリリーの先代女帝とは…

最新話では、シルバーズ・レイリーと行動を共にする謎の女・シャッキーの正体が、アマゾンリリーの先々代皇帝「シャクヤク」であることが判明。以前、先々々代の皇帝「グロリオーサ」が、現皇帝のハンコックに対して、先々代と先代皇帝は「恋わずらい」で死んだと語っていた。しかし“死んだ”とは比喩的な意味だったのか、先々代はシャッキーとして国の外で生きている。

だとすれば、先代皇帝もまた生きている可能性は十分。その候補として、“女帝”にふさわしいカリスマ性をもつクロコダイルの名前が上がることに。実際にハンコックは新世界編で29歳、クロコダイルは46歳と、クロコダイルが一回り歳上。先代皇帝というポジションにはピッタリの年齢だ。

またハンコックがルフィ、そしてシャクヤクがおそらくレイリーを想っているように、アマゾンリリーの歴代皇帝たちは“大海賊”への恋愛感情をこじらせている模様。そしてクロコダイルは頂上戦争編で白ひげに対し、並々ならぬ執着心を見せていた。

実は女性だった頃、クロコダイルは白ひげに魅入られており、性別が変わってからもその想いを引きずっていた…と考えれば、何とも切ないストーリーだ。

ただ、この仮説には1つ欠点も。アマゾンリリーは覇気の使い手が多いが、クロコダイルは覇気に対して無知すぎるように見えてしまう。逆にいえば、クロコダイルが覇気を使う時、「先代皇帝」説の正しさが確定する…のかもしれない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ