『スクエニ』RPGの“サ終”が前代未聞!? 8500円のゲームが消失「返金すべき」

『スクエニ』RPGの“サ終”が前代未聞!? 8500円のゲームが消失「返金すべき」

『スクエニ』RPGの“サ終”が前代未聞!? 8500円のゲームが消失「返金すべき」 (C)PIXTA

スクウェア・エニックスが、オンラインRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』のサービス終了を発表。同作はフルプライスの買い切り型オンラインゲームだったため、短すぎるサービス提供期間にユーザーから非難の声が飛び交っているようだ。

サ終後は一切のゲームプレイが不可能に!?

「BABYLON’S FALL」がリリースされたのは、今年3月3日。スクウェア・エニックスとプラチナゲームズがタッグを組んで挑戦する、“ハクスラ”の要素を取り入れたオンラインARPGとして、リリース前はそこそこ注目が集まっていた。

しかしそんな同ゲームが、2023年2月28日でサービス終了を迎えることに。理由としては、「より良いサービスを提供できるよう日々尽力して参りましたが、今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難であるという結論に至りました」といった“お決まり”の文面が書かれている。

さらにお知らせには、「サービス終了後は、一切のゲームプレイができなくなります」「サービス終了後にゲームサーバー上のプレイデータは全て削除いたします」といったアナウンスも。現状はオフライン版として残すといった話もなく、まさに跡形もなく消えてしまうようだ。

定価8,580円のフルプライスゲームが消失

約1年足らずのサービス終了も、オフライン版が残らないことも、“基本無料”のソシャゲなどではよくある話と言えるだろう。

しかし「BABYLON’S FALL」は、通常版の定価が税込8,580円で販売されたフルプライスゲーム。もちろん特典が付いた「デジタルデラックスエディション」や「コレクターズエディション」はさらに高額で、1万円をゆうに超える値段となっている。

そのためユーザーからは、《この早さはオフラインでもできるようにしてくれませんと、お金がですね…》《ソフト代を返金すべきです》《消費者庁に通報していいレベル》《ソフト代だけでなくオンラインの利用料も必要な仕様だったのに、これはあまりに酷い》《さすがに金払ったあとサ終で遊べませんは意味がわからない》といった声が。

前代未聞とも言える“売り逃げ”のようなサービス終了に、《詐欺に近い》とまで語気を荒げるプレイヤーもいるようだ。

ちなみに「BABYLON’S FALL」のゲームとしての評価はあまり高くなく、『TheGamer』や『Video Games Chronicle(VGC)』といった海外ゲームメディアが、“星1”という最低ラインの評価をつけたことでも有名。またSteam版のプレイヤー同時接続数も、1桁台が当たり前となっていた。

ネット上では《終わるべくして終わるゲーム》などとも言われているが、それでも一定数楽しんでいたプレイヤーがいたことも事実。スクウェア・エニックスとプラチナゲームズは、『NieR:Automata』などで築いた信頼をこのまま捨て去ってしまうのだろうか…。

文=大上賢一

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chajamp / PIXTA