『仮面ライダー』パクリ疑惑に『GANTZ』作者が言及も…特撮ファンが必死の反撃

『仮面ライダー』パクリ疑惑に『GANTZ』作者が言及も…特撮ファンが必死の反撃

『仮面ライダー』パクリ疑惑に『GANTZ』作者が言及も…特撮ファンが必死の反撃 (C)PIXTA

9月4日からテレビ朝日系で放送されている『仮面ライダーギーツ』に、パクリ疑惑が浮上。“バトロワモノ”漫画の傑作『GANTZ』を連想する人が多いようで、その作者である奥浩哉本人が言及するほどの騒ぎとなっている。

『仮面ライダー』最新作にパクリ疑惑

「仮面ライダーギーツ」は、令和ライダーシリーズの4作目にあたる作品。理想の世界を実現する権利を賭けて、怪人やライダー同士で戦う「デザイアグランプリ」に挑むという話だ。

いわば『仮面ライダー龍騎』を思い起こさせる、ライダー同士の戦いに主眼を置いたストーリー。“バトロワモノ”のテンプレのような設定とも言えるが、さまざまな点で「GANTZ」との共通点が。

「怪物を倒してポイントを稼ぐ」「優勝者は願い事が叶う」といった大まかな設定に、初バトルで味方が怪物に殺されるというショッキングな展開、そして主要キャラクターの性格など、いくつもの類似性が指摘されている。

そして、9月18日に第3話が放送された際、ついに奥がパクリ疑惑について言及。ツイッター上で《今やってる仮面ライダーのプロデューサーさん、GANTZの著作権切れてると思ってるのかな笑》と揶揄したのだ。

同じように感じていた視聴者は多かったようで、ネット上では《見れば見るほど「ガンツだよなぁ」って思ってた》《これは言われてもしゃーない》《ハッキリ言ってくれて気持ちいいw》と、同調する声が上がっている。

なお、一見すると批判的に見えてしまうものの、奥自身にはそのような意図はなかった模様。喧嘩したいわけではなく、《呆れて笑って見てるだけ》と説明していた。おそらく「著作権」云々というのも、本気ではなく揶揄の範疇だろう。

特撮ファンから必死の反撃

その一方で、パクリ疑惑をかけられた「仮面ライダーギーツ」のファンたちは、怒り心頭といった様子だ。「GANTZ」との類似性を認める気は一切ないようで、《設定だけ見たら、どこにでもあるような話でしょ》《あの手の内容なら似てしまうの当たり前じゃない?》《さすがに言い掛かりがすぎる》といった反論が繰り広げられている。

さらには、「GANTZ」に対して逆にパクリ疑惑を言い立てる人々も。同作に登場する衣装「ハードスーツ」のデザインが、「仮面ライダー龍騎」のモンスター・サイコローグとそっくりだと指摘し始めたのだ。

また、そもそも「GANTZ」というタイトルの由来が、『がんばれ!! ロボコン』に登場する採点ロボット「ガンツ先生」であることは、奥自身も認めている話。しかも「がんばれ!! ロボコン」は、「仮面ライダー」と同じ東映制作の特撮作品だった。

もちろん「GANTZ」ではアイデアを流用したわけではなく、アレンジを加えることで作品に昇華しているため、“パクリ”には当たらないだろう。とはいえ、いろいろとお世話になっている以上、「仮面ライダーギーツ」への言及にも手心を加えた方が、ファンの心象はよかったかもしれない…。

文=Tら

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