『Ubisoft』が誇る人気アクションゲーム『アサシンクリード』シリーズ。先日開催されたイベントでは新作が複数発表され、中でも日本を舞台にした『アサシンクリード コードネーム レッド』が注目を集めている。しかし、なぜか同作の雲行きが怪しいという声も…。
ファンが待ち望んでいた日本版「アサクリ」
「アサシンクリード」は、古代から続く暗殺者集団「アサシン教団」と世界の支配を目論む「テンプル騎士団」の戦いを描くアクションゲームシリーズ。9月11日に開催されたオンラインイベント『Ubisoft Forward』では、同シリーズから計4本の新作が発表された。
とくに話題を集めているのが、封建時代の日本を舞台とした「アサシンクリード コードネーム レッド」。詳細はまだ明かされていないものの、どうやら「忍」をめぐる物語になるようで、PVではそのスタイリッシュな世界観の一端が描かれている。
Assassin’s Creed Codename RED
封建時代の日本を舞台に、忍の物語が繰り広げられます。
シリーズのフラッグシップタイトル、オープンワールドRPGとして発売予定。開発はオデッセイを手掛けた、Ubisoft Quebecです。#アサシンクリード pic.twitter.com/JuKv8w1knt
— Ubisoft Japan (@UBISOFT_JAPAN) September 10, 2022
これまで同シリーズではさまざまな時代や場所が題材となっていたが、日本が舞台となったことはなかった。だが日本=忍者というイメージと、暗殺者という設定の親和性の高さもあり、日本版「アサシンクリード」を求める人が多かったようだ。
ようやく実現した夢のタイトルに、ネット上では《ついに忍者が! アサクリ世界観の忍者は期待が高まる!》《和風のアサシンクリードなんて神ゲー間違いなし》《いつかくると信じてた!》と期待の声が続出している。
出すのが遅すぎた? 競合タイトルも続々
ところがSNSなどでは、《ゴーストオブツシマの劣化版にならんかなあと心配》《ゴーストオブツシマに先越された感ある》《発売後はゴーストオブツシマと比較されるんだろうな》といった反応も。たしかに発売タイミングとして、遅きに失した感は否めないだろう。
というのも、日本の歴史をテーマにしたオープンワールドゲームでは、2020年にリリースされた『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)が全世界で900万本以上を売り上げる大ヒットを記録。「アサシンクリード コードネーム レッド」は、同作が作り上げたハードルを超える必要がある。
また、リリースの時期は少なくとも2024年以降となる予定だが、「ゴースト・オブ・ツシマ」にはすでに続編制作の動きもウワサされている。発売時期がバッティングする可能性は少なくない。
さらに9月14日に配信されたプレイステーションの情報番組「State of Play」では、『仁王』シリーズなどで知られる『Team NINJA』の最新作『Rise of the Ronin』が、2024年に発売されることが明らかに。日本の“歴史ゲー”で、激しい競争が繰り広げられそうだ。
それに加えて、「アサシンクリード コードネーム レッド」の制作現場ではトラブルが発生しているという説も。海外メディア『TheGamer』によると、同作のクリエイティブ・ディレクターを務めるJonathan Dumont氏にハラスメント疑惑が浮上。「Ubisoft」の労働組合は、開発チームに仕事をボイコットするよう呼び掛けているという。
さっそく前途多難ぶりを見せているが、はたして制作は順調に進むのだろうか…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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