『スクエニ』RPGのサービス終了が前代未聞!? 今週のゲームニュースランキング

『スクエニ』RPGのサービス終了が前代未聞!? 今週のゲームニュースランキング

『スクエニ』RPGのサービス終了が前代未聞!? 今週のゲームニュースランキング (C)PIXTA

今週も、さまざまなジャンルのゲームが界隈を賑わせました。旬の話題をお届けする『まいじつエンタ』で、今週もっとも話題となったゲームニュースをご紹介します(9/21配信まで)。

1位 『スクエニ』RPGの“サ終”が前代未聞!? 8500円のゲームが消失「返金すべき」

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2位 『スプラトゥーン3』のノリがサムすぎる?「三角コーン」漫画家ネタに賛否両論

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3位 『スターオーシャン6』が時代を逆行!? ポリコレ全盛期の“谷間丸出し”PVに熱視線

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4位 令和なのに短冊プルプル!? 新作ソシャゲ『メメントモリ』が艦これっぽいと話題に

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5位  ソニーがマイクロソフトにお怒り!? 人気FPS『CoD』をめぐってバトル勃発か

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定価8,580円のフルプライスゲームが消失

今週もっとも注目を集めたのは、オンラインRPG『BABYLON’S FALL(バビロンズフォール)』にまつわる話題でした。

同ゲームがリリースされたのは、今年3月3日。スクウェア・エニックスとプラチナゲームズがタッグを組んで挑戦する、“ハクスラ”の要素を取り入れたオンラインARPGとして、リリース前はそこそこ注目が集まっていました。

しかしそんな同ゲームが、2023年2月28日でサービス終了を迎えることに。理由としては、「より良いサービスを提供できるよう日々尽力して参りましたが、今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難であるという結論に至りました」といった“お決まり”の文面が書かれています。

さらにお知らせには、「サービス終了後は、一切のゲームプレイができなくなります」「サービス終了後にゲームサーバー上のプレイデータは全て削除いたします」といったアナウンスも。現状はオフライン版として残すといった話もなく、まさに跡形もなく消えてしまうようです。

約1年足らずのサービス終了も、オフライン版が残らないことも、“基本無料”のソシャゲなどではよくある話と言えるでしょう。しかし「BABYLON’S FALL」は、通常版の定価が税込8,580円で販売されたフルプライスゲーム。もちろん特典が付いた「デジタルデラックスエディション」や「コレクターズエディション」はさらに高額で、1万円をゆうに超える値段となっています。

そのためユーザーからは、不満の声が殺到。前代未聞とも言える“売り逃げ”のようなサービス終了に、《詐欺に近い》とまで語気を荒げるプレイヤーもいるようです。

ちなみに「BABYLON’S FALL」のゲームとしての評価はあまり高くなく、『TheGamer』や『Video Games Chronicle(VGC)』といった海外ゲームメディアが、“星1”という最低ラインの評価をつけたことでも有名。またSteam版のプレイヤー同時接続数も、1桁台が当たり前となっていました。

ネット上では終わりが来るのを予想する声も上がっていましたが、それでも一定数楽しんでいたプレイヤーがいたことも事実。スクウェア・エニックスとプラチナゲームズは、『NieR:Automata』などで築いた信頼をこのまま捨て去ってしまうのでしょうか。

続いては、驚異的な売上を記録している『スプラトゥーン3』にまつわる話題です。

『スプラトゥーン3』アイテムの価格と漫画家の関係性

今回、話題になったのは、ゲーム内のアイテムショップ「竜宮城」で販売されている「パイロン」というアイテム。赤白ストライプ柄の三角コーンなのですが、価格は「8,460」と表示されています。

この「846」の数字の並びから、や(8)・し(4)・ろ(6)という語呂合わせが浮上。ツイッター上で人気の漫画家“やしろ”あずきが元ネタではないか…という憶測が広がっているようです。

というのも、やしろあずきはファンから三角コーンを大量に送り付けられたり、それを活かして三角コーンのリース業を始めたりと、何かと三角コーンの珍エピソードがあることで有名。熱烈な「スプラトゥーン」ファンでもあるため、彼をイメージしてパイロンの価格が設定された可能性は十分にありそうです。

しかし、彼を知るプレイヤーからの反応は賛否両論。《公式からパイロンいじりされるやしろあずき先生すごいw》との声もあれば、《やしろあずき氏に好印象がない人のゲーム体験を損なう要らん要素》と批判的な意見も上がっていました。

なぜここまで拒絶反応を示す人がいるのでしょうか。考えられるのは、やしろあずきが過去に巻き込まれた騒動の影響のようです。その騒動とは、2019年にネット上を騒がせた映画『アナと雪の女王2』のステマ騒動。多数の人気漫画家たちが「PR」タグをつけず、一斉に同作の宣伝漫画を投稿したのですが、あまりに不自然だったため、マーケティング案件ではないかと疑念を抱かれることに。

後日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは“PRと明記してもらう予定だった”と伝達ミスであることを強調しつつも、謝罪文を公開しています。

そして同騒動で火の粉が降りかかった人物の筆頭が、やしろあずき。彼が執行役員を務めていた「株式会社wwwaap」の作家たちが「アナ雪」ステマ騒動に関わっていたため、“黒幕”疑惑をかけられてしまったのです。

やしろあずき本人は、この件について「一切関わっていない」と否定。しかし過去に自身が似たようなPR案件を受けていたことについては認め、今後は「PR」タグを明記すると説明していました。

いわば巻き込まれ事故のような形でしたが、知名度も手伝い、ネットユーザーからの批判が集中。また、この騒動とは別に、三角コーンや「黒歴史ノート」などのネタに自演・捏造を疑い始める人も存在しています。ネット人気が高い漫画家の宿命でしょうが、“アンチ”が生まれてしまったようです。

正直「スプラトゥーン3」に関しては、普通のユーザーならまったく気にしない、ニッチなところを攻めた小ネタでしかありません。むしろ気づいてしまう方が、やしろあずきを意識しすぎだとは思うのですが…。

果たして、来週話題になるゲームは、どの作品なのでしょうか。

【画像】

chajamp / PIXTA