ジャンプ“中堅層”の薄さが浮き彫りに…『ブラクロ』『アンデラ』の掲載順がピンチ

ジャンプ“中堅層”の薄さが浮き彫りに…『ブラクロ』『アンデラ』の掲載順がピンチ

ジャンプ“中堅層”の薄さが浮き彫りに…『ブラクロ』『アンデラ』の掲載順がピンチ (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』の掲載順は、読者アンケートの結果が反映されているというウワサ。しかし10月31日発売の48号では、“打ち切り”とは無縁のはずの連載が巻末付近に並んでおり、波乱を巻き起こしているようだ。

ドベ組が抜けて大番狂わせ

ここ最近の「ジャンプ」では、長らく掲載順が低迷していた『すごいスマホ』と『ALIENS AREA』が相次いで打ち切られることに。次なる最下位争いの行方に注目が集まっていたのだが、最新号は意外な結果になった。

というのも、48号の掲載順は最下位から『高校生家族』『ブラッククローバー』『アンデッドアンラック』という順番。「高校生家族」は人気が安定しないギャグ漫画枠であり、わりと見慣れた光景ではあるのだが、ほか2作品は本来“中堅”と言われる枠のはずだ。

「ブラッククローバー」は2015年から連載されている作品であり、TVアニメ化はもちろん、来年3月には劇場アニメ『ブラッククローバー 魔法帝の剣』が公開を控えている。

また「アンデッドアンラック」も2020年からの連載作品で、「次にくるマンガ大賞2020」でコミックス部門大賞を獲得したほどの話題作。2023年にはTVアニメ化される予定だ。

ジャンプが直面する問題が鮮明に

「ブラッククローバー」と「アンデッドアンラック」の掲載順を見て、ファンたちは不安に駆られてしまった模様。ネット上では、《アンデラも低いけどブラクロも低いな…》《アンデラ、ブラクロが後ろの方にあるジャンプヤバいよな》《ブラクロの掲載順、流石に不安になってきた》《アンデラが掲載順低いの謎すぎる》と衝撃の声が上がっている。

もちろん両作品ともメディアミックス展開があるため、打ち切りの可能性は低いだろう。ただ、「ジャンプ」の現状を考えると、あまり楽観的になれないのも事実だ。

近頃の「ジャンプ」連載陣は連載期間が浅く、メディアミックスも乏しい作品が大半。『ONE PIECE』や『呪術廻戦』、『僕のヒーローアカデミア』といったビッグタイトルはあれど、ほとんどがクライマックスを匂わせており、数年後に連載が続いているかは分からない。

本来なら「ブラッククローバー」や「アンデッドアンラック」などの連載が中堅を担っていてほしいところだが、掲載順はあまり安定していない。今のところ“次期看板”とは言い難いため、世代交代は難しそうだ。

今後TVアニメ化が予定されている作品としては、『マッシュル -MASHLE-』や『僕とロボコ』が挙げられる。人気にブーストがかかり、中堅層に少しでも勢いがつくといいのだが…。

文=野木

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